楽譜も言葉もいろいろな意味がある

   

初心者のための音楽サービス専門店 平瀬楽器の平瀬慶子です。
こんにちは~♪

 

先日吹奏楽団の練習に行きました。
この日は常任指導の先生のご紹介で特別指導にほかの団体で
指導していただいている先生にお越しいただきました。

表現の違いで

三田市吹奏楽団はこれまでに何人かの先生にゲスト指揮や指導を
していただいた経験があります。

ですから指導者によって同じことを意味していても
様々な表現があることは団員もよく理解していると思います。

 

今回指導に来ていただいた先生は
これまでに小学生や中高生の吹奏楽部など数多くの団体の
指導経験があるとのことでした。

実際指導を受けるといろいろなことがとても分かりやすく
表現していただいて演奏しているメンバー自身も演奏の
変化を実感できていたようにおもいます。

 

幅広い年代の指導経験があるということで指示も
わかりやすかったのかもしれません。

特に私自身が印象に残った表現というか説明がありました。
それはいわゆる強弱などについての説明でした。

楽譜上の表記と実際の表現

吹奏楽やオーケストラの楽譜は各パートごとに作られています。

「f」や「p」などの表現は音符のあるパートにのみ記載されて
います。ということは自分の演奏する楽譜だけを見ていても
全体の流れはわかりません。
ほかの人(パート)がどのような音量で奏でているか、どんな
メロディや和音を奏でているかを
すべてのパートの楽譜が記載されたスコア譜や合奏練習の中で
理解し表現する必要があります。

 

今回お越しいただいた先生は

ある楽器の1曲の中に「f」の記号が2か所に記載されていたとしても
その2か所の「f」は全く同じように演奏するべきではない。
その前後の流れや一緒に奏でる楽器によってニュアンスはすべて違う。

ということをおっしゃられていました。

そして実際にある一部を取り上げて優先順位を第一、第二、第三と
説明されました。

 

実際その説明の通り、誰がこの部分では優先かということを
考えつつ演奏すると今までよりとてもすっきりし、それぞれが
演奏しやすく感じました。

 

結局内容的には同じことをいわれているんですが、
同じ指示でも言葉によって受け取り方が変わったり、
音楽の表現が変わったりすることを実感することができました。

 

 

相手の言葉や楽譜の表記の意味を様々な角度でとらえることが
本当に大切だと感じた練習でした。

いくつになっても何年やっても様々な学びがあります。
だから面白いんですね。

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三田で生まれ三田で育った三田っ子。平瀬楽器では主に教室の受付や販売を担当しています。実は発表会のアナウンスも頻繁に担当しています。2015年ヤマハスクールアドバイザー認定を受け、保護者の皆様からの様々なご相談をお伺いしています。 中学から始めたフルートとピッコロは現在も地元の吹奏楽団で続けています。

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