クロスを上手な使い方【管楽器のお手入れ】
2019/05/25
初心者のための音楽サービス専門店 平瀬楽器の平瀬慶子です。
こんにちは~♪
今日は楽器のお手入れクロスについての説明です。
汚れたら洗っていい?
楽器をお手入れするクロスってどれも同じ様に見えますよね。
実はいろいろ種類があるのをご存知でしたか?
楽器の表面をきれいにするという用途では同じですが
大まかに分けると溶剤の何もついていないクロスと
各楽器専用の溶剤がしみこませてあるクロスがあります。
クロスには使い捨てタイプと
何度でも洗って使えるクロスがあります。
洗えないクロスの中でも溶剤の何もついていないクロスは
「フェルト素材」のものが多いです。
これは価格も安価で柔らかくて扱いやすいことが特徴です。
しかしこの素材のクロスは洗ってしまうと縮みや毛羽立ちがおこります。
毛羽立ちや縮むことで繊維が固くなりますので、
傷をつけてしまう恐れがあります。
普段のお手入れには少し値段は高くなりますが
洗えるマイクロファイバー繊維でできたクロスがオススメです。
また溶剤のしみこませてあるクロスは当然洗えません。
洗ってしまうとせっかくの溶剤の効果が無くなってしまいます。
溶剤がついていると汚れがよく落ち、クロスは真っ黒になります。
ついつい洗いたくなりますが我慢してくださいね。
楽器の傷や磨きの効果を考えて、全体に汚れがひどくなったら
新しいものを購入する方がいいでしょうね。
上手な使い方
さて先ほどの溶剤がしみこかせてあるクロスには何種類かあります。
楽器の仕上げによって使う溶剤が違うのでご自身の楽器に
あったタイプを選ぶことが必要です。
ラッカーメッキの楽器にシルバークロスを使っったり
シルバーメッキの楽器にメタルクロスを使ってしまうと
楽器の表面加工に影響が出ます。クロスを購入する前に
自分の使っている楽器がどのタイプかしっかり確認しておくことが必要ですね。
間違って使っていても、始めのうちはさほど影響を感じられません。
でも長年使っているうちに楽器の表面の色が悪くなったり塗装が剥げたりしますので
気をつけてください。
という事で、大切な楽器のお手入れには、
普段は大きめのマイクロファイバークロスで全体的に、
月に1回程度は管と管の間などをお手入れしてください。
その際は溶剤のしみこませてあるクロスを磨く
場所によっては細長くカットして使うと便利ですよ。
ぜひやってみてくださいね。
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