体験レッスンは受講生のため!だけじゃない

      2017/08/30

初心者のための音楽サービス専門店平瀬楽器の平瀬慶子です。
こんにちは~♪

 

昨日は5歳の女の子が体験レッスンに来てくれました。

お友達の紹介

最近ピアノを習い始めたお友だちの紹介でお越しいただきました。

 

実はこのご家族は最近こちらの方へ引っ越して来たばかり。すぐに学校のお友達と仲良くなりました。
そしてそのお友だちがピアノを習い始めたのですが、それを聞いて自分も習いたいと体験レッスンをご希望されました。

そう言ったことを伺いましたので、スタッフはどうせなら同じ先生で楽しくレッスンを受けていただいただきたいと考え今日の体験レッスンになりました。

 

お母さんと事務的な手続きをしているとお子さんは店内をウロウロして、たくさんの本や音楽グッズに興味津々でした。

恥ずかしい

ご予約の時間になったので教室に案内し先生に紹介した途端、お子さんは恥ずかしがってお母さんの後ろに隠れてしまいました。

 

この先は先生にお任せし教室を後にしましたが、後ほどお子さんの状況を伺うとやはりお母さんから離れることができなくなってしまった様です。

 

初めての場所、初めて見る先生に人見知り、場所見知りが出てしまいました。

こうなるとお子さんはなかなかお母さんから離れることができなくなります。
当然せっかくの体験レッスンですがピアノを触ることも先生とおはなしをすることもできなくなってしまいました。

 

保護者の方にとって体験レッスンでのお子さんの様子はレッスンを受けるか受けないかを決めるとても重要な要素の一つだと思います。

 

でも何もしてくれないというのは保護者にとって、講師にとっても難しい状況です。

断ることも考える講師

体験レッスンはお店にとって生徒さんが増えるチャンスです。スタッフはおしゃべりをしたり褒めたりしてお子さんに慣れてもらう、楽しいと感じてもらえる様にと考えることが多いです。

 

でも今回担当いただいた講師はある一言をお子さんに投げかけて、これで無理なら「お母さん、ごめんなさい。この状態では今後も良いレッスンができるとは思えませんのでお断りさせていただきます。」と言おうと思ったとのことです。

 

 

実は体験レッスンは保護者の皆さんのためだけに行っているのではありません。

講師にとっても今後この生徒さんにきちんと指導できるか、どの様に指導していけばいいかを見ることのできる重要なレッスンなのです。

 

今単なる人見知りで恥ずかしいからやらないだけなのか、それともレッスンを受けるのが嫌なのか。

そう言ったお子さんの内心を体験レッスンで確認することは、今後のレッスンでの先生と生徒さん、そして保護者の皆さんとの関係にも大きく関わってきます。

 

 

お子さんに無理やり嫌なことをさせる必要はない、本当にやりたいと思った時に指導したいと講師は考えてくれました。

音楽を大好きなお子さんを育てる第一歩をちゃんと見極めていただけているとわかりとても嬉しく感じた体験レッスンでした。

 

 

今回のお子さんは先生の一言でお母さんから離れてピアノの前にきちんと座ることができ、最後はきちんとした姿勢で体験レッスンを終えることができました。今後のレッスンが楽しみです。

 

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三田で生まれ三田で育った三田っ子。平瀬楽器では主に教室の受付や販売を担当しています。実は発表会のアナウンスも頻繁に担当しています。2015年ヤマハスクールアドバイザー認定を受け、保護者の皆様からの様々なご相談をお伺いしています。 中学から始めたフルートとピッコロは現在も地元の吹奏楽団で続けています。

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