修理か購入か、悩みどころ?

   

初心者のための音楽サービス専門店 平瀬楽器の平瀬慶子です。

こんにちは~♪
先日、フルートの点検をご依頼いただいた方がありました。

管楽器は専門の工房へ依頼します

当店では管楽器のメンテナンスに関しては信頼できる専門の工房へ依頼しています。
今回のフルートもその工房へ送らせていただきました。

 

メンテナンスといって楽器を持込みいただいたのは中学生の保護者の方でした。
演奏していて不具合はありますか?という質問に「まだ始めたばかりなのでよくわかりません。」とおっしゃっていました。

 

このように特に不具合があるのかわからない方の楽器は全体の点検と調整ということで工房には依頼します。

 

長く使用していない楽器は良い環境で保管していてもどこか不具合が出てきています。
ですからなるべく定期的にケースから出して点検することが必要になります。
今回は学校備品のフルートでしたが、今年度から使用する人がメンテナンス費用も負担することになっているそうです。

今までは最低限の調整・修理をして使われてきた楽器のようです。

 

思ったよりも高額な修理代

点検・調整の見積もりが出ましたので保護者の方に連絡をしたところ、保護者の予想よりもかなり高額でとても驚かれていました。

 

たしかに木管楽器の全体調整は少し高額です。保護者のイメージからすると修理代金を負担するより新しい楽器を買った方がいいんじゃないかしらと感じられたようです。

 

なぜ安い楽器なのに修理代は高額になるのかという質問がありました。

 

今回預った楽器は初心者向けのスチューデントモデル。とはいえ修理は高価な楽器も作業としては大きく変わりません。

木管楽器は細かいキーの連結やバランスを一つずつきちんと調整してくださっています。安価な楽器は交換する部品の価格が若干安くなる程度です。ですからとても手間のかかる作業になります。修理代は高価な楽器と大して変わらないということですね。

 

しかし保護者の方いわく、(続けるかわからないから)楽器は学校から借りるべきか、学校の備品に高額の修理代を負担するなら自分の楽器を買うべきか悩んでしまいます。

また(特にフルートは初心者向けの楽器は数万円で買えてしまいます)せっかく買うなら長く使えるレベルの楽器を、と部活の顧問の先生はもう少し高額な十数万の楽器をオススメされています。ですから借りた楽器の修理をするか、楽器を買うかどうしたらいいんでしょうとおっしゃっていました。

 

本当にとても難しいところですね。このあたりはお子さんと先の事も考えたうえでよくお話しいただきご判断いただくしかないところです。

定期的なメンテナンス以上に使うことが必要

残念なことに、こうしていろいろご検討いただいたうえで楽器を購入いただいても、学生時代の数年で楽器を辞めてしまうお子さんも多くいらっしゃいます。

 

管楽器だけでなくピアノもですが長期間演奏しない状態で置いていると楽器の状態が悪くなります。

もちろん楽器が良い状態でないとまた使いたいと思った時に練習も演奏もできません。ですから定期的なメンテナンスはどの楽器にも必要なことです。

 

でもそれ以上大切なこと、それは使うことです。楽器は演奏してはじめて不具合がわかります。

せっかくの楽器をただ保管しているのではなくぜひ使ってあげて欲しいと思いました。

 

時間に少し余裕ができた社会人1年生や子育てが落ち着いてきたお母さま!以前使われていた楽器、お家に眠っている楽器、もう一度チャレンジしてみませんか?

 

平瀬楽器では各種楽器の個人レッスンを30コース実施中です。

体験レッスンは随時受付しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

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三田で生まれ三田で育った三田っ子。平瀬楽器では主に教室の受付や販売を担当しています。実は発表会のアナウンスも頻繁に担当しています。2015年ヤマハスクールアドバイザー認定を受け、保護者の皆様からの様々なご相談をお伺いしています。 中学から始めたフルートとピッコロは現在も地元の吹奏楽団で続けています。

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