知っているようで知らないバイエル教則本
初心者のための音楽サービス専門店 平瀬楽器の平瀬慶子です。
こんにちは~♪
今日は店頭で販売している楽譜「バイエルピアノ教則本」について調べてみました。
バイエル教則本って?
幼児教育方面の進学を考えている生徒さんが入試の要項を持ってきてくれました。
その要項に試験の課題曲が載っている楽譜として紹介されていたのが
全音楽譜出版の①「標準バイエル教則本」
同じく②「全訳バイエル教則本」
音楽の友社の③「バイエルピアノ教則本 NewEdition」
同じく④「新訂バイエルピアノ教則本」
楽譜は上記のどれを使っても構わないようでした。
この教則本、一般的に日本では「バイエル」って呼んでますがこのバイエルは実は人の名前です。案外知らない人が多いんです。
ドイツの作曲家でフェルディナント・バイエルという方です。
この本は「ピアノ演奏の初歩教科書(Vorschul im Klavierspiel)」が正式な名称です。日本では「バイエル教則本」と呼ばれて親しまれています。
どれがどう違うんですか?
生徒さんと講師から質問されました。生徒さんはともかく先生も案外知らないものなんですよね。出版社が違う同じテキストの内容の違いって。
たしかにどう違うのでしょうね。私も比べたことがないので、せっかくなので1ページずつ開いて比べてみました。
①は標準版と名称がついているだけあって日本語で書かれています。そして曲の注意以外の項目はほとんど記載されていませんでした。シンプルな楽譜ですね。
②全訳ってどういうこと?とページを開いてみると「ドイツ語」「英語」「日本語」各曲の注意事項が表記されていました。
③はNew Editionということで全体的にとても見やすい表記です。基本となる音楽記号の説明などやさしい楽典もついているので初心者の方にはわかりやすい教則本でした。
④は新訂といっても他の教則本のようになにか特別に掲載されている様子はありませんでしたが全体にスッキリした書体と音符の大きさで見やすい楽譜でした。
どれを選べばいいのかしら?
幼児教育の学科がある学校ではピアノのレベルを判定するためにこのテキストを使っているところがたくさんあります。
試験の課題になったり、授業で使用されたりしています。
実際どれを選べばいいのかは学校などで指定がない限り、ご本人次第です。
他の楽譜もそうですが、アレンジやレベルが違う楽譜は先生などに相談してご自身のレベルにあったものを選べばいいと思います。
でもこのような教本などは出版社によって音符の大きさが違って見やすさが違います。
ご自身が見て見やすいと感じるものを選んでください。
店頭で同じような楽譜は見比べてみるといいですね。
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