ピアノを弾かない人にも為になる話!
初心者のための音楽サービス専門店 平瀬楽器の平瀬慶子です。
こんにちは~♪
今日は兵庫県学生ピアノコンクールの課題曲説明会でした。
講師はピアノストの赤松林太郎先生。
赤松先生はいま日本全国、いや世界をあちこちを飛び回っていらっしゃりとても忙しい方ですが、平瀬楽器とはずいぶん以前から親しくしていただいています。
この兵庫県学生ピアノコンクールの課題曲説明会は毎年なんとか時間を調整して実施いただいています。
今回のセミナーの中でも「実は昨日の朝までハンガリーにいたんだよね」とおっしゃられ、ご参加の皆さんは驚いていらっしゃいました。
そんな赤松先生の説明会はピアノ指導者の皆さんにはもちろんとても勉強になるセミナーです。
専門のセミナーって難しいと思いこんでいた
普段、お店のスタッフとしていろいろなセミナーに同席させていただいています。しかし各セミナーでお話しされる指導やテクニックに関する細かい部分に関して私自身は正直よくわかっていません。
しかし今回赤松先生が説明をされるなかにとても面白く感じることがたくさんありました。
例えば、有名な作曲者が生きた時代、その時代に使われていた楽器(ピアノの前身的なもの)のこと。
そしてその楽器がどのような仕組みで音が出ていたか、その楽器でできる演奏はどんなものかなどです。強弱がつけにくいとかスラーができないとか音量があまり出ないとか。
また今のピアノでその時代の楽器のイメージを持ちながら演奏するとどんな演奏になるのかなど。
これはピアノを習っている方や指導者にとっては当たり前のことかもしれませんが、ピアノの歴史に関する本を読んでもそんなに詳しくは載っていません。音も演奏方法もわかりません。それが赤松先生のセミナーでは目の前で再現してくださいます。
他にも各国の民族の違いなどもお話しされていました。
フランス・イタリア・イギリスなど日本から見ればヨーロッパとひとくくりにしてしまいがちですが、地図ではお隣どうしと思っても、各民族ならではの音楽性があるということでした。その違いを演奏で表現して説明されていました。とてもわかりやすかったです。
赤松先生のレッスンは?
そんな風に思いながらセミナーを聞いていましたが、ふと納得したことがあります。
赤松先生はいつもとてもハイレベルなピアノレッスンを実施していただいています。コンクールなどに出演される生徒さんがレベルアップを目的として全国からレッスンを受けに来られます。
私の勝手なイメージでハイレベルなレッスンは注意点をすぐに直せないと怒られるなど、とにかく厳しいものだ!と思っていました。しかし赤松先生のレッスンを初めて受けられた方にアンケートを取ったりお話しを伺うと大抵の方が「面白かった」とおっしゃられます。この「面白い」ってどういうことなのか良くわからなかったのですが・・・。
今日あらためてセミナーを受けて「ああそうか!」と思いました。赤松先生は、お笑いタレントのように面白いことをお話しされているのではなく、レッスンの中でいろいろなことを「わかりやすく興味を持てる形」で表現していただいているんです。だから皆さんがレッスンの感想として「面白い」とおっしゃるんです。
きっと、ピアノを習っていない方でも興味をひかれる話は「面白い」と感じられるだろうなと思いました。そんなお話しができる引き出しをたくさんお持ちの赤松先生をあらためてすごいな~と感じたセミナーでした。
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