教室スタッフが教える!自分で出来るピアノのお手入れ
初心者のための音楽サービス専門店 平瀬楽器の平瀬慶子です。
こんにちはー♪
ピアノのお手入れって普段どうされていますか?
なんとなくこれでいいのかな?
皆さんがイメージされるピアノは黒く艶のあるピアノだと思います。
この黒いピアノは鏡面艶出し塗装が施されています。鏡面といわれて納得、ピカピカのピアノは本当に顔が映ります。
↑ピアノの椅子がきれいにうつっています。
さてこのピアノ、きれいに扱っているつもりでも細かい傷や汚れが少しずつ付着して、少しずつくすんできます。こまめにお掃除をしてもきれいにならないなと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
なんとなくこれでいいのかしら?とお思いのお手入れ方法、あらためて確認してみましょう!
外装
普段は埃をはらう程度でOKです。毛バタキや柔らかい布でカラ拭きして埃をとりましょう。
月に1度は、表面に艶がなくなってきたら、ピアノユニコンという溶剤をつけて磨きます。その後さらに乾いた布でカラ拭きして溶剤のムラが残らないようにしましょう。
ここで注意!鏡面艶出し塗装のピアノとつや消し塗装(家具の様なマットな外装)では使用する溶剤が違います。外装がどんなものかによって溶剤は選びましょう。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、汚れた手でピアノを触ってしまった痕が残っていたり、ご家族に喫煙者がいらっしゃるとタバコのヤニが気になるなんて事もありますね。
汚れが気になるときは、まずはぬらしたタオルや布を固く絞ってゴシゴシ拭いてください。
本来、ピアノに水分は大敵です。固く絞るのが苦手な方は、ぬらしたタオルを1分くらい脱水機にかけてから使用するといいでしょう。
その後、ピアノユニコンなどの溶剤を使用して磨くと、埃や汚れがつきにくくなります。
細かい傷や金属のくすみ
いつの間にかできてしまったボディいの細かい浅い傷。ピアノのペダルのくすみ。
気にならないときは平気ですが、一度見つけてしまうと気になってしょうがないですよね。
そういったときにはピアノ専用のコンパウンド(研磨剤)を使います。
使い古したタオルやTシャツなど毛ばだちの少ない布にコンパウンドを少しつけて、根気良く磨いてください。汗をかくぐらい力を入れてゴシゴシこすりましょう。しっかり磨くとツルツル、ピカピカになります。また別の布でカラ拭きしピアノユニコンを使ってください。
コンパウンドをつけた布は何度も使うと傷の原因になります。使用後は捨ててください。
また、コンパウンドはピアノ用以外のものは粒子が粗く、使用すると逆に傷をつけてしまうことがあります。よく確認してください。
ピアノの鍵盤
演奏する上でとっても重要な鍵盤。普段からこまめにカラ拭きするようにしてください。ただし、この時に使う布は、外装とは別の布を用意して、鍵盤専用にしてください。外装についていた汚れや溶剤が鍵盤につくとヌルヌルして弾きにくくなることがあります。
手あかなどで黒ずんできた場合、白い鍵盤には「白鍵専用キークリーナー」を使います。少量を布につけて磨いてください。このクリーナーは白い鍵盤専用です。黒鍵には使用しないでください。
また、鍵盤の素材によってはキークリーナーが使えないものがあります。注意してください。
気持ちよく演奏するために
本音を言うと、鍵盤部分以外は汚れていても傷が入っていても、演奏には影響がありません。
学生時代に吹奏楽部の先生が「楽器を拭くより吹け!」とおっしゃっていました。
しかし楽器がきれいなら練習にも気合が入ります。テンションも上がります。気持ちよく練習できたらいいですよね。
年末の大掃除をする前に、ちょっとピアノのお手入れをしてみてはいかがですか?
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