いざ発表会!そのときピアノは??
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
今日は発表会。
長く続いた大雨も一段落し、発表会が
開催できているのが本当に嬉しいです。
●ピアノの状態
歴史的な雨量、甚大な被害、なんていわれたこの大雨。
当然ですが今日発表会を行っているホールにも
少なからず影響があります。
なんといっても一番大きいのはピアノに対しての影響。
雨漏りしているわけでもないですし、
窓や扉を開け放していたわけでもないのですが、
ホール内(特に舞台)の湿度はめちゃめちゃ高い状態です。
当然そんなところで弾かれるピアノは
朝の調律も合いづらく、楽器の鳴りも
いつもよりもずいぶん押さえられた感じに
なってしまっています。
いつもならもっともーっと鳴るはずのCFXが
今日はおとなしい雰囲気。
ま、それは仕方ないですよね。機構の影響ですし。
●位置
でもこういう時に、
「今日は湿気の影響で鳴らないんです」
「これはこれで仕方ありませんねぇ〜」
なんて言わないのが敏腕調律師のいいところ。
今日の調律師さんはピアノの位置を
いつもより少し前(客席側)にセッティングしたんです。
そうするとどうなると思いますか?
答えは簡単。
いつもよりも音が客席側に飛びやすくなるんです。
もちろん鍵盤の動きがちょっと悪いとか、
高音の響きがものたりないとか
そういう諸々の問題はあると思います。
でも、発表会という一つのイベントを通して見たときに
一番ベターな選択をしてくださったんだと思います。
●ヒトの問題
これは雨とかは関係ないのですが、
発表会やコンサートなど、人前で演奏する際に
忘れがちなのがヒトの問題。
ヒトの問題と言っても人手不足とか
そういうのではなく、お客さんが入ることで
音が飛びにくくなる状態のこと。
これは、音を吸い込んでしまう洋服や髪の毛が
原因なのですが、
これもあらかじめ予測して音質や音量を
作っておくことができれば、いざ本番というときに
ベターなものをお客様にお届けできるわけなんです。
発表会だから舞台にピアノがあれば
それでOKというわけではありません。
実は出来る限り最高のシチュエーションで
お届けすることを考えて作られたステージなんだ
ということを知った上であがってもらえればと思います。
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