音色向上?実は消耗品?インシュレーターってなんだ?

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店
平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

 

「インシュレーター」ってご存知ですか?

昨夜お持ちしたお客様もご存じなかった

ようですので、ここでおさらいです。

 

 

インシュレーター

 

インシュレーターをWikipediaで調べてみました。

 

インシュレーター (insulator)とは、

何らかの作用の遮断を目的として

用いる絶縁材。

 

はい、全然わかりませんねぇ(笑)

 

我々ピアノ業界の人間から言うと、

インシュレーターというのは

ピアノの車輪の下に敷く

転がり防止用の下駄のようなもの

のことを指します。

 

この写真はアップライトピアノ用。

グランドピアノ用は3本足なので3つです。

 

 

ただ、このインシュレーターというもの、

世間的にはピアノ用ではないもののほうが

メジャーなようです。

 

10円玉?

 

Google画像検索で「インシュレーター」と

調べてみるとこんな感じになリます。

 

 

これは何かというと、スピーカーや

アンプの下などに敷いて使う

オーディオ用のインシュレーターなんです。

 

アンプやスピーカーなどは振動によって

音色が変わってしまったりすることが

ありますので、それを防ぐために

ゴムを敷いて本体自体の振動を少なくして

音色向上を図ったりします。

それがインシュレーターの役割なんです。

 

 

ただ、オーディオマニアの中には

アンプの下に10円玉を敷くだけで

音が著しく変わった!なんてことを

おっしゃる方もいらっしゃいますので、

効果の程はぶっちゃけ

よくわかりません(笑)

 

 

ちなみにWikipediaによりますと

 

インシュレーターを設置することで

音が変わる事は物理的にも説明はつくが、

良い音になったかどうかは、聴取する側の

主観による要素が多いため(個人の好みや

プラシーボ効果など)、音質向上を

謳っているインシュレータ商品でも、

実際の効能としては疑わしいものも少なくない。

 

ですって(笑)

 

 

音が変わる?

 

ホールに置かれている大きな

グランドピアノはインシュレーターを

使っていません。

車輪を直接ステージの上に置きます。

 

あれはいちいちインシュレーターを

つけるのがめんどくさいのではなく、

音の響きをステージの床に

きちんと伝えるためなんです。

 

 

 

じゃあ普通の家でもインシュレーターなんか

しなければいいやん、と思われるかも

しれませんが、

地震などがあった際に

ピアノがゴロゴロ動くと危ない

じゃないですか。

 

一般家庭の場合は、その危険を防止する

意味合いもあってインシュレーターを

するのが普通なんです。

 

確かに音の響きは若干妨げられるかも

しれませんが、家とホールとは

そもそも作りが違うので、それほど

大きなロスがあるとは考えにくいです。

 

専門店におまかせください

 

インシュレーターはプラスチックで

出来ているものが一般的です。

アップライトピアノでも220〜250kg

くらいはありますので、実は長く

使っているとインシュレーターが

割れてしまうこともあるんです。

 

割れると当然ノイズの原因にも

なりますし、ピアノの固定という

観点から考えてみても危ない状況です。

 

通常、インシュレーターは

ピアノを設置してからそのままに

されている方が多いのですが、

実は消耗品なんです。

 

5年とか10年とかのスパンで

一度点検をしていただき、

交換をされるのもいいかなと思います。

 

ただ、交換をしようとすると

ピアノを持ち上げないといけません

ので、ご自身でなんとかしようと

思わずに楽器店にご依頼ください。

絶対そのほうが安心安全です。

無理しちゃダメですよ!絶対に!

 

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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