知らなかった!○音記号の秘密!
初心者のための音楽サービス専門店平瀬楽器の平瀬慶子です。
こんにちは~♪
楽譜を見ているといろいろな疑問があります。
ト音記号はなぜト音記号っていうの?
楽譜の記号って全世界共通ですよね。
じゃあ、ト音記号って日本語で言うけど世界では何て呼ばれているのでしょう。
英語では「G-clef」(ジークレフ)
ドイツ語では「G-Schlüssel」(ゲー・シュリュッセル)
と呼びます。
この記号はアルファベットのGの文字から変形したものです。
ではなぜ日本語で「ト音記号」というのか?
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド(イタリア)
ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ ハ(日本語)
C D E F G A B C(ドイツ語)
現代の日本で一般的に音名というとドレミ・・・なんですが、本来は上記のように日本語で音名を表すとハニホ・・・となります。ハ長調とかト長調と表現するあれです。
ここでいうドイツ語の「G」の位置は「ト」の位置なので日本語で表現するとト音記号なんです。
逆に言うとト音記号のはじまっているところが「ト」=「G」(ソ)なので覚えておくといいかもしれません。
小さなお子さんが宿題でト音記号を書いていたらこのあたりをチェックしておいていただくと将来こまらないでしょうね。
ちなみにへ音記号は
ドイツ語でF-Schlüssel(エフ・シュリュッセル) 英語でF clef(エフクレフ)
Fという字の変形です。日本音名の「へ」の位置がへ音記号の点が挟まれています。
楽譜を書いたときは五線の上から二番目の線を挟挟んでいるとOKですね。
なぜ五線にト音記号とへ音記号があるのか
ピアノを習っている人は楽譜にト音記号もへ音記号もどちらも出てきます。ピアノは出せる音域も広いのでどちらも一度に見ていると思います。
習い始めのころは楽譜に1つか2つくらいしか音符が並んでいません。ド・レ・ミ・ファ・・・と数えて楽譜を読んでいると思います。
では、もしピアノの楽譜がト音記号かへ音記号のどちらか一つだけ、五線も1本で書かれていたらどうなると思いますか?
例えばこんな感じ
これはまだ読みやすいですね。でも下の方の音はもっとたくさん下線を引いて記されているでしょうね。そうするといったい何本下線が引いてあるのかわからなくてとても読みにくくなるでしょう。
ですから高い音も低い音も読みやすくするためにト音記号やへ音記号があるのです。
高い音域が得意なフルートやバイオリンなどはト音記号だけで表現されています。反対にチューバやコントラバスなど低い音域が得意な楽器はへ音記号だけで書かれていいます。
ですから自分がよく演奏する楽器によって、ト音記号で書かれた楽譜が読みなれているのでへ音記号で書かれた楽譜が読めないなんてこともあります。
私自身もへ音記号はとっても苦手です。でも楽譜のほんの一つの記号にこんなに意味があるなんて面白いと思いませんか?
普段は音符を読むことや演奏することに一生懸命になってしまいますが、たまには楽譜そのものをゆっくり眺めていろいろ調べてみるのもいいものですね。
店頭で見つけたこの本がそんな気持ちを引き出してくれました。とってもわかりやすくて面白いですよ。
お正月休みにこたつでのんびり読んでみてはいかがですか?
平瀬楽器各店で販売中です!
最新記事 by 平瀬 慶子 (全て見る)
- ピアノ階段でテンションアップ! - 2020年6月13日
- 気軽なミニ発表会をやりました - 2020年6月12日
- 会えてうれしいです。 - 2020年6月9日