標本を貯める・データを貯める
vol.2143
平瀬楽器のヒラセトモキです。
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先だって、博物館で行われる
コンサートの立会いに行ってきました。
そこは主に標本を保管してある
場所なんですが、
それを一般の方にも見れるような感じで
展示しているというような
作りになっていました。
コンサートは研究員の方が
おしゃべりをしながらピアノの演奏を
楽しんでいただくという構成に
なっていました。
例えば恐竜の骨の話になれば
ジュラシックパークを演奏したり、
プラナリアのような切っても切っても
再生する生物の話になれば
鬼滅の刃の曲を演奏したり、と
トークテーマに沿った演奏を
楽しんでいただくという面白い企画でした。
そのお話の中で、
標本についてのウンチクが
あったんですが、
これが個人的にはとても響きました。
その場所、標本はめちゃめちゃたくさんあるんです。
ぱっと見た感じ違いがよく分からないものも
あるのですが、
同じようなものでも
たくさん標本しておくことで
新しい発見につながることも
結構あるんだそうです。
例えば同じカブトムシでも
足の形がちょっと違うとか
そういうのも
たくさん持っているから気付くとのこと。
その種類ひとつだけしか持っていなければ
全然気づかなかった、なんて
新発見がこれまでもたくさんあったんだそうです。
なので標本を置いていると
未来の発展に繋がるかもしれない、
という考え方から、
できるだけたくさんの標本を持とう
という姿勢で取り組まれているというお話でした。
これってデータを持っておくと
新しい発見につながるかもしれない
っていうのと同じ意味ですよね、きっと。
いま目の前で起きていることが
大切だから、そこだけを注力すればいい、
という考え方もとてもわかるのですが、
やっぱりデータの蓄積って
必要だと思います。
例えば発表会で弾き終わった曲は
もうそれで終わりかというと
そんなことはありません。
その時の楽譜や、
その時の演奏データなどを
置いておくことで、
きっと未来に役立つはずなんです。
一歩一歩積み重ねることと
過去を振り返ることからの発見との
両方で、成長ってあるんでしょう。
標本のお話を聞きながら
そんなことを考えた次第です。
皆さんはデータを貯めたり
見直したりしていますか?
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