ツェルニーと紙鍵盤
vol.1460
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
昨日店番をしていると、
少し高齢の男性が来店されました。
よーく見ると手にはツェルニー。
何かワケありのようです。
●楽譜が読めないんです
どうされましたか?と伺うと、
なんとも申し訳なさそうにもじもじ。
ようやく出てきた言葉は
ちょっとだけ意外な感じでした。
「実は、楽譜があまりきちんと読めなくて、
鍵盤の位置と音がわからないんです。
ちょっとだけ教えてもらえませんか?」
どうやらお話を伺っていると、
娘さんのために昔に買われたピアノが
ずっと放置されており、
件の自粛期間中に外にも出れないので
ちょっと触ってみようと思い立ち、
古い楽譜を出してきたとの事。
手にもたれているツェルニーは
娘さんが使われていたものなのでしょうか。
結構年季の入ったものでした。
そこにご自身でドレミと読み方を書き、
練習をされているようです。
それだけにとどまらず、88鍵分の紙鍵盤を作り、
どこがドの音だというの書かれているんです。
すごい努力!
●ステレオタイプ
少し年齢を重ねられた、特に男性の方は、
こういった形や理屈を
重視されるような傾向にあると思います。
興味を持たれた音楽への
アプローチ方法は、
どんな形であってもいいと思うんです。
なんだかこのお客様のやり方が、
年代にも相まって、
本当にステレオタイプだなぁと
ほほえましく感じてしまいました。
お話を終えて出ていかれたのですが、
そのままの足でストリートピアノの
ところへ行き、
早速楽譜を広げ、
音の位置を確認されていました。
聞くは一時の恥、聞かのは一生の恥
と言いますが、
こういうことをずーっと
実践されてきたんだろうなぁと思うと
頭が下がる思いです。
いくつになってもチャレンジができる。
そういうことを教えてもらった
背中でした。
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