湿度は悪者?

vol.1090
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
梅雨、ようやく開けましたね。
この梅雨時期っていうと、
湿気や湿度という言葉が飛び交うわけですが、
楽器業界、特にピアノ周辺では湿度というと
どうしても悪いイメージで見られがちです。
でも、悪い面だけなんでしょうか?
●湿度
湿度というのは、空気中の水分含有率のことを
指します。
当然多ければジメッとしますし、
少なければカラッとします。
この「ジメッ」が悪者の印象を与えているんでしょうね。
たしかに湿度が高い場所で保管されていたピアノは
おかしなことになっていることが多いです。
たとえばフェルトが膨張し、
鍵盤やその他アクションの動きが
鈍くなってしまったりします。
もっとひどくなると動かなくなったりもします。
押した鍵盤が戻ってこない、
なんてのはこの最たる例です。
他には、弦をはじめとする鉄でできた部品が
錆びてきたりします。
錆びた弦は切れやすくなります。
他の金属パーツが錆びても同様に
動きに影響が出てきます。
●乾燥剤
そんな湿度と戦うために「乾燥剤」という武器が
発売されています。
ピアノの中に放り込んでおいたら湿度を
吸ってくれるというスグレモノです。
ただ放り込んでおくだけで
ピアノの中の湿度を調整してくれるのであれば
めっちゃいいですよね。
なので、乾燥剤は入れておかねばならないと
思っている方が結構多いんです。
でも、それは正解とは言い難いんです。
●乾燥しずぎると…
乾燥剤はいいのですが、
そのパワーが強すぎると過乾燥という状態
になります。
過乾燥になるとどうなるかというと、
木材の収縮が始まり、
ひどい場合には塗装にヒビが入ったり、
木材自体が割れてしまうこともあります。
どうしても湿度って悪者にされがちなのですが、
乾燥しすぎたらダメということは、
適度な湿度は必要なんですよね。
湿度には乾燥剤、というのが
すっかり定着している感があるのですが、
盲目的にそればかりを信じていると
かえって楽器に大きなダメージを与えることに
繋がりかねないんです。
一方的に悪者と決めつけるのはダメなんですよ。
ご注意くださいね!
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