ピアノの置き場所に意識を持つことで
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
先日、ご実家に置いてあったピアノを娘さんのために使いたいんだけど…とご相談をお受けしました。
そのピアノ、下見に行かせてもらったのですが、放置してあったので調律はさすがにくるってるのですが、そのほかの壊れは全くなく、そのまま使えるというとてもラッキーな状態でした。
で、昨日はそのお宅に伺って、それなりに苦労をして調律をさせてもらってきたのですが、今日はそこはどうでもよくて(笑)
今回初めて生のピアノをお家に置かれるということで、こんなところに注意した方がいいですよ、と軽くお話ししたつもりのちょっとしたアドバイスを真摯に受け止めてくださっていたのが何より嬉しかったんです。
ピアノなんて屋根の下であればどこに置いても一緒、と思ってらっしゃる方は少なくありません。
でも、アップライトピアノは構造上背面から音が出ますので、外に面した壁に接する形で置いてしまうと、外部に音が漏れやすくなる可能性があります。周辺のご家庭への配慮を考えると避けたい置き方ですよね。
また、ピアノの保守を考えると、家の中で急激に温度や湿度が変わる可能性のある場所は設置場所としてはあまりオススメできません。
たとえばエアコンの風が直接吹きかかる位置とか、ものすごく日当たりのいい窓の横とか、湿度を考えるとキッチンの近くなんかもできれば避けたいですよね。
今回、ピアノの下見に伺った際にこういう話をちょこちょこっとしていたのですが、それをいちいちちゃんと覚えていてくださっていて、それに準じて置き場所を工夫してくださってたんです。
調律師はピアノの保守をおまかせいただく役目です。
どんな劣悪な環境におかれていたとしても、ある程度ちゃんと使える状態にピアノを保持する責任があります。
それでもおうちの方の意識がそこに重なってくださることで、もっといい状態を作ることができる可能性が高まるんです。
もちろん色々ご家庭の事情はあると思うのですが、ほんの少しでも意識を持ってくださる。これが嬉しいんです。
ほんの少しだけでいいんです。ピアノに意識を持ってもらうことで調律師も調子に乗ってもっとがんばれると思います。
ぜひ調律師の気持ちもうまく活用してもらって、大切なピアノをより良い状態で使えるようにしてくださいね。
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