年代と音色の関係
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
昨日の質問はまだまだ続きます。
同じ機種のピアノでも年代によって
違いはあるんですか?
それと、カンカンケンケンした音は
あまり好きじゃないんですけど、
それも年代に関係するんですか?
よし、それじゃお答えしましょう!(笑)
●年代の問題
おそらくどのような工業製品でも製造番号を調べると、
いつ頃に作られたものなのかということが
わかるようになっています。
これはピアノも同じ。
ピアノの場合は製造番号と品番がありますので、
おそらくヤマハ・カワイだけではなく、
他のメーカーでも把握することができるハズです
(ちょっとこの辺アイマイでごめんなさい)。
で、ピアノですが、実は同じような品番であっても
年代によって微妙に違っている箇所があったりします。
まずひとつめはペダルの本数です。
アップライトピアノの場合は昭和48年前後から、
グランドピアノの場合は昭和50年前後から
2本ペダルから3本ペダルになりました。
これは単純にいろいろな奏法ができると言う事
ですので、やはり3本ペダルのものをオススメするように
しています。
他には細かいことですが、
例えばグランドピアノの場合、
C3という同じ機種であっても年代によって
微妙にサイズが違ったりします。
それはその時代のデザイナーさんの考え方ですので
それがいいとか悪いとかそういう事はありません。
ただ、カバーを購入される際には要注意。
うまくはまらない場合もあります。
●音色の問題
ケンケンした音色、カンカンした音色、というと
あまりいい印象がないかもしれません。
これを置き換えるとしたら「華やかな音色」
になります。
ヤマハの楽器は相対的に落ち着いた音色
と言われています。
一方カワイがどちらかというと
華やかな音色と言われています。
ただそれはあくまでもざっくりしたイメージです。
年代で考えると、
同じヤマハのピアノでも、
古いものはこういったケンケンした音色に
なりがちです。
これはおそらく当時の音色の好みというのも
あるのかもしれませんが、
使っている部品の経年変化によるものが
大きいと思いますので、
手入れをしていけば音色は変わっていきます。
ただ、音色というのはその楽器が
持って生まれたものですので、
大きく変えることは難しいと思うんです。
ですので、なるべく色々な年代のもの、
色々なメーカーのものを触って、
自分好みの一台をお探しになるのをオススメします。
次は音色についてお話できればいいなと
思っています。
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