××よりもガタガタのピアノ!

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

春ですねぇ。

すっかりポカポカですねぇ。

花粉症で鼻グズグズですねぇ。

 

そんな「春」を感じる仕事、今日伺ってきました!

 

 

●ピアノをはじめるにあたって

 

春になるとピアノを始めようかと
考えられる方が多いのは事実。

でも、いざはじめるとなると楽器がいるよねー
となって、さてどうしよう?と悩まれるわけです。

 

今日伺ったお家は、
春になったらピアノを始めようかと
考えてらっしゃるご家庭の
お母さんのおばさんにあたる方のお家。

 

お母さんが幼少期に、長く練習のために通い
使わせてもらった思い出のピアノでした。

 

 

●おふるのピアノ

 

お母さんのおばさんが使われていたピアノ、
ということはそれなりに年季が入っています。

今日のピアノの製造年はいまから約45年ほどまえ。
つまりだいたい大体45歳くらい。それなりに古いですよね。

 

当然(というべきなのかはわかりませんが)、
その持ち主のおばさまは日々練習はされていませんので、
基本的に放置状態。

 

外装の光沢はありませんし、
ペダルもくすんでいます。
調律も相当くるっていました。

 

しかし中を見ると、それ以外に大きな壊れがなく、
少し内部を直して外装を磨いて使えば
十分なんじゃないのかなという見立てでした。

 

金額だってそれほど高額をいただく必要が
なさそうな感じでした。

 

●運ぶ?なおす?

 

こういう場合、古いピアノを使うのか、
新しいピアノを買うのか、結構な確率で悩まれます。

今回も別の業者さんにざっくり見積を
されていたらしいのですが、
その金額が20万円くらいだったとのこと。

 

いまなら中古ピアノは30~50万円くらいで
手に入りますので、これはどうするのが
ベターなのか悩まれるのもよくわかります。

 

 

●××よりガタガタのピアノの方がいい!

 

また、昨今では電子ピアノも非常に
いいものが作られています。

生のピアノのタッチにかなり近づいている
ものも販売されています。
ほんとに技術は日進月歩です。

 

でもね、ピアノを触らせて貰う立場から
言わせてもらうと、
どれだけ高級な電子ピアノだったとしても、
ガタガタの生のピアノの方が全然良いと思うんです。

 

指の練習だけなら電子ピアノでも出来ますが、
音色の練習をしようと思うなら
生のピアノじゃないとダメなんです。

 

なので、多少古くても、多少汚くても、
生のピアノを使ってもらいたいんです。

古いピアノの心あたりがあるのであれば、
ぜひ直して使ってください。弾いてください。

まずはそれが上達の近道だと思います。

 

 

 

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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