キリンさんの首とピアノの鍵盤

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます。

 

キリンさんの首が長いのはなぜかご存知でしょうか?

 

●進化

 

キリンさんの首が長いのは、

誰も食べない高い枝の葉を食べるために

首がどんどん伸びていったんですって。

これは、生き残るための進化らしいです。

 

さすがに動物ではないので

厳密には生き残りとは違いますが、

実はピアノも同じような進化を

遂げてきているんです。

 

●もっと!もっと!!

 

14世紀頃にクラヴィコードという

楽器が発明されました。

当時すでにオルガンのような楽器は

あったそうなのですが、

弦を叩いて音を出す機構を備えた

初めての楽器がこのクラヴィコードでした。

 

そして15世紀にはチェンバロと

いう楽器が生まれます。

 

クラヴィコードとは違い、

弦を引っ掻いて音を出す仕組みを

備えており、連打が出来るのが

売りのひとつでした。

 

まだ大きな音を出す(=音を伸ばす)

ことがニガテだった初期鍵盤楽器に

細かなトリルができるようになったのが

チェンバロでした。

これで表現力がぐっと増したわけです。

 

 

しかし、弦をひっかくことで発音する

チェンバロの致命的な弱みは

音量の調節ができないことでした。

 

それを解決するべく生まれたのが、

現在のピアノの原型と言われる楽器

「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」。

これが18世紀初頭の話です。

 

 

ちなみに

「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」

とは

「小さな音から大きな音まで出せる鍵盤楽器」

という意味で、

 

この長い名前を短縮して、「ピアノ」と

呼ばれるようになったそうです。

 

だって、ピアノって図体大きいですもんね。

小さくないですもんね(笑)

 

 

 

●骨

 

そこからの進化はまさに日進月歩の勢いでした。

 

18世紀なかばころには鍵盤数が

61のものが一般的になり、

より連打がしやすいアクションが

開発され、優秀な作曲家たちが

競ってピアノのための曲を

作るようになりました。

 

18世紀後半のフランス革命以降、

ピアノが貴族のためのものではなく

一般庶民も楽しめる楽器になると同時に、

多人数収容可能な大きなホールが

作られるようになりました。

 

そういった場所でも対応できるように

大きな音量と音の伸びが出せる

ピアノを作るべく、太い弦、

そしてより強いテンションで

張るための鉄骨フレームが

開発され、現在のピアノに

より近くなってきました。

 

 

 

 

ピアノという楽器はかなり原始的な

楽器ではありますが、

実はいろいろな進化を経て

今の形になってきています。

 

 

キリンさんの首が伸びたのと

同じように、

 

奏者や作曲家たちの要求に

あった形に進化することで

今のピアノの形に

なってきているんですよね。

 

 

 

年代によって鍵盤数にも変化があるので、

古い作品は音の範囲が少ないです。

バッハの曲とベートーヴェン後期の

曲を比べるとよくわかると思います。

 

全部同じピアノの曲ではなく、

歴史も同時に感じてもらえると

おもしろいんじゃないかなーと思います。

 


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1973年兵庫県三田市生まれ。三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師としてご家庭やホールなどをまわりつつ、ギターやピアニカ、カスタネットなど、いろんな楽器の修理もできるみたい。 楽器修理以外にもコンサートや落語などのイベント企画や進行業務と音響業務が得意科目。イベントの時に舞台袖に置いておくと全体的に役に立つ便利なナイスガイです。

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