技術向上って気持ちが大事
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
昨日はピアノの「コワシ」をやりました!
●国家試験
「ピアノ調律技能士」という資格があるのをご存知でしょうか?
簡単に言うと調律師のことなんですが、
4年ほど前から国家試験が始まりまして、
こんなちょっと難しい名前の職業になっています。
なので、実はいまはこれが正式な職種名なんです。
「ピアノ調律技能士」 ん~、慣れませんけどね(笑)
●練習
で、そんな国家試験は年に2~3回行われていまして、
平瀬楽器の先輩技術者が今度1級を受けるそうです。
無事筆記試験を合格して(筆記試験も
かなり難しいんですよ!)、次は実技試験。
実技は何をするのかというと
・アップライトピアノの調律
・グランドピアノの調律
・アップライトピアノの整調
・グランドピアノの整調
・弦交換
ざっとこんな感じです。
で、昨日はこのうちアップライトピアノの
整調のお手伝いをしました。
お手伝いといっても実際に作業を手伝うのではなく、
先に決められた範囲内でピアノの調整をくるわせておくんです。
たとえば鍵盤の高さを高くしたり低くしたり、
音が止まらなくしたり、
鍵盤に妙な遊びを作ってみたり、
鍵盤1本しか弾いていないのにハンマーが2本動いたり、
まぁ、そんなくるわせかたをするんです。
こういう作業のことを「コワシ」といいます。
事前にピアノを壊しておくからそんなことを言うんですね。
●そういえば
調律師の養成学校に入っていたときも、
この「コワシ」は毎日の日課でした。
お互いにコワシを行い、それを探して直す
という作業を繰り返すことで技術が磨かれていきます。
ある程度の技術があるからこそ、
コワシもきちんと壊せるわけで、
これをなんにもしらない人がやっちゃうと、
文字通りただ単に壊して終わりになってしまいます(笑)
そういえば養成学校時代時には
絶対見つからないような場所を壊して
相手をパニックにさせるのが
流行ったなぁとか思い出しながら作業をしていました。
あ、昨日はちゃんと普通に壊しましたよ!(笑)
●日頃の練習が大事
こういう国家試験なんかがあるからこそ
技術を磨くタイミングがあるわけで、
キッカケがないとなかなか自分の
技術を見直すことはありません。
いくら練習をしようと思っても、
そういうこわれたピアノが目の前に
出てくることは少ないわけで、
やっぱり意識しておくことが
技術の向上につながるんだなぁと思った次第です。
昨日の先輩技術者はもうお孫さんも
いらっしゃるような年齢なのに、
まだまだ上を目指されていて、
その姿勢は素晴らしいなぁと思いました。
ぼくなんか2級で十分ととどまっているのですが、
背中を押された気分です。
もうひと踏ん張りしてみてもいいかもしれませんね!
いい刺激を受けました。
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