調律師も人間ですが、暑さ寒さは無視してくださいね!
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
昨日、とにかく暑い盛りにピアノの調律に伺いました。
で、汗だくで戻ってまいりました!
●調律のときの空調
調律師がお家に伺うと、空調バッチリでとっても
快適なところでお仕事をさせてもらう。
なーんてことを想像されている方も多いかと
思いますが、実はそうではありません。
子供部屋にピアノをおかれている場合、
エアコンなんてついていないこともありますし。
最近はリビング以外の階段を上がったところの
踊り場的な場所にピアノをおかれる方も
少なくありませんので、そういうところには
必然的に空調なんて完備されていません。
田舎の方に行けば廊下の隅におかれていたり、
納戸のようなところを片付けておかれたりしている
パターンもあります。
ですので、いつも空調バッチリなところで
仕事、みたいなわけにはいかないんです。
●暑くても大丈夫
調律の仕事は集中力との勝負ですので、
集中力が途切れるほどの猛暑は大変なのですが、
普通の暑さであれば基本的に問題ありません。
もともと色んな場所での作業を想定して
研修を受けていますので、ある程度過酷な
条件でもなんとかやり遂げることが出来るのが
プロなのかなと思います。
でも、涼しい場所できれいな仕事をしている
イメージがあるのは、おそらくホールでの
調律をイメージされる方が多いからなんじゃ
ないかなと思います。
●ホールはいつも
ホールで調律を行う場合、調律を始める数時間前には
空調をかけておいてくださることが多いです。
それは調律師のためではなく、ピアノのためなんです。
ピアノは温度や湿度に影響されやすい楽器なので、
調律を行ってから空調をかけたりすると
せっかくあわせた調律がくるったり、
調整がおかしくなったりするんです。
なので、一般的なホールでは調律を始める段階には
すでに空調がきいている状態を作ってくださるのが
ほとんどなんです。
そうしないと調律が持たない
(=くるいやすくなる)ということを
よくご存知だからなんですね。
●家庭も一緒
これは一般のご家庭でも一緒です。
日頃空調をかけていない状態で
使われることの多いお部屋の場合だと、
調律を行う際にも同じような状態で
作業をさせていただく方が
楽器のくるいが生じにくいんです。
調律師が来るからといって
わざわざ空調をかけていただくのは
とてもありがたいのですが、
その時の作業はスムーズに終わったとしても、
終わってしばらくしたらくるいが
大きく出てきた、
なーんて事になってしまうと
目も当てられません。
夏だけでなく冬も同じです。
暖房をあまりかけないお家でしたら、
調律もその状態でさせてもらうのがベターです。
もちろん調律師も人間ですので暑い・寒いは
ありますが、ピアノの保持を考えると
お部屋の状態を優先してもらえれば
それで結構です。
汗だくで仕事をさせてもらうことに
なったとしても、楽器の状態が一番優先。
そこはあまりお気遣いなくても大丈夫です!
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