梅雨時期の調律ってどうなのよ問題
2017/07/22
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
昨日は調律に伺ってきました!
●梅雨時期の調律
調律の仕事を長くやっていていつも考えるのは
“梅雨時期の調律ってどうなのよ問題”です。
湿度の高い時期なのでピアノにかぎらず
すべての楽器はが不安定になります。
そんなときに調律なんかしたって
くるいやすいだけじゃないの?
っていう意見もあります。
でも、湿度が高いからといって
調律がそんなにくるうのかというと、
それを説明できるようなデータや
証拠はないんですよね。
なので、この時期の調律っていつも悩むんです。
●お客様は知っている
移動をした後には調律をした方がいいとか、
湿気の多い時期の調律はあまりよろしくないとか、
そういう情報ってお客様もよくご存知だったりします。
おそらくなのですが、この時期って湿度が高く、
温度もぐんぐん上がってくる季節なので、
まず調律師の集中力が続かない、
という意味で調律に合わないシーズンと
言われているのかなと思うんです。
そういう意味ではたしかにその通りで、
昨日もちょっと暑さにやられてフラフラになりました(笑)
●クーラー問題
だったらクーラーをつければいいじゃない
という話なのかもしれませんが、これはこれでデリケート。
湿度の影響で調律が大きくくるうということは
あまりありませんが、温度の変化は大きく影響します。
特に冷房。
部屋の温度が急激に下がると調律は一気にくるいます。
ですので、ホールなどでの調律の場合は
予め調律を行う数時間前から空調を入れておいて
もらうのが普通なんです。
一般家庭の場合はそんなもったいなこと出来ませんし、
いつも練習をされている状況で調律をしたほうが
ピアノも安定しますので、そのときだけ
快適な環境を作ってもらっても仕方ないんです。
なので、暑い環境でも大丈夫。
クーラーつけてもらわなくっても平気です。
汗だくでも調律はやりますのでご安心ください(笑)
●何が良くないのか
だったら湿度とピアノの関係において
何が問題なのか、なのですが、
これはずばりアクションです。
たとえば弦を打つハンマーが動く仕組み(アクション)は
たくさんの部品が組み合わさって出来ています。
合成樹脂なども一部使われていますが、
木材やフェルトなど自然の材料を使っている部分が
まだまだ多いのがピアノという楽器の特徴です。
そんな自然に属する部品というのは
湿度の影響を受けやすいんです。
小さく切った木材でも湿度を吸収すれば
膨らみますし、乾燥すれば収縮します。
フェルトやクロスなどの織物も全く一緒。
湿度によってい影響を受けやすい材質なんです。
梅雨の時期になると鍵盤がおりたまま
上がってこない、なんていうのは
一番わかりやすい現象のひとつ。
そういうのの積み重ねで連打がしにくくなったり、
大きな音が鳴らなくなったりするんです。
だったらもう自然素材を使うのをやめたら
いいじゃないと思われるかもしれませんが、
やっぱりそれではピアノらしい音や
ピアノらしいタッチが得られないんですよね。
原始的なのかもしれませんが、
ピアノがピアノらしくあるためには
温度や湿度とうまくつきあって、
少しでもいい状態をキープしていくことが肝心なのです。
嫌な時期ですが、今を乗り越えていきましょう!
☆平瀬楽器 音楽教室 体験レッスンキャンペーン実施中!☆
体験スケジュールはここをクリックしてください!
■ 日刊メルマガ登録してくださ~い♪ |
---|
毎日の生活の中で感じる「音楽」をお伝えする 【日記以上コラム未満な日刊メールマガジン】です。 ぜひ登録してくださいね♪ |
最新記事 by ヒラセトモキ (全て見る)
- 🎶11月・12月限定!音楽教室 初月月謝無料キャンペーン実施中🎶 - 2024年11月13日
- 心を一つに奏でるエレクトーン 〜11月3日、感動のアンサンブル部門大会〜 - 2024年10月21日
- 整調、忘れていませんか?ピアノの基礎を整える大切さ - 2024年10月11日