楽器店目線から見た紅白歌合戦 3つの気になったところ
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
あけましておめでとうございます!
旧年中は大変お世話になりました。
本年も楽器店目線のブログを継続してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
紅白歌合戦
さていきなり去年の話で恐縮ですが、紅白歌合戦はご覧になられましたでしょうか?
当店は楽器店をやっていることもありますし、CDショップを併設している事もありますし、イベントや音響の仕事もお引き受けすることもありますので、一応仕事の延長線上という感じで毎年紅白歌合戦はチェックするようにしています。
そんな紅白歌合戦を見ていておーーっと思ったところがいくつかありましたので、今日は「楽器店目線から見た紅白歌合戦 3つの気になったところ」をご紹介したいなと思います。
技術の力
まず1つ目はNHKの技術力の凄さを感じました。
あの歌手の皆さんの伴奏って全て生演奏なんですが、あのステージにはバンドが入れないので全然別の場所で演奏をされているんです。
そこで演奏した音はデータに変換されて、光回線みたいなものに乗って舞台とテレビに流れてくるわけです。
実際にどれくらいの距離がはあるのかは知りませんが、少なからず離れた場所での演奏をリアルタイムで流しているというのは凄いことだと思います。通常でしたら多少音声の遅延があってもおかしくないのにそれが全くない。これはほんとにNHKの技術力だと思います。
他にもCGや照明などステージ上の見た目も美しかったですよね。
あの辺りは専門ではありませんので詳しいことはわかりませんが、やはり同じくNHKの技術力のすごさだと思います。
実は歌いにくい
2つ目はイヤーモニターです。イヤーモニターって何かわかりますか?
紅白に出ている歌手の皆さんがイヤホンをされていたの気づかれましたか?あれがイヤーモニターというやつでして、1番目で紹介しました伴奏の音があのイヤホンから流れてきていて、歌手の皆さんはそれにあわせて歌われているんです。
普通のライブとかでしたら歌手の足元に専用のスピーカーが置いてあって、そこから出てくる音に合わせて歌うのですが、紅白歌合戦のような大きな舞台で、しかも転換が超多いステージであれば、ずっとスピーカーを置いておく場所というのを作ることができません。
そこでこういったイヤーモニターが使われています。
ただ音が流れてくるだけでしょ?と思われるかもしれませんが、実はこのイヤーモニターってのは結構厄介なんです。
皆さんもやっていただければわかると思うのですが、片耳をイヤホン等でふさいだ状態で歌を歌ったりすると音程が取りづらいんです。
なのでイヤーモニターをつけて歌を歌うというのは慣れていないとできないことなんです。カラオケボックスに行って歌うのとはちょっと違うんです。
紅白歌合戦に出演されている歌手の皆さんはプロ中のプロばかりですから当たり前かもしれませんが、改めてすごいなぁと思った次第です。
転換がすばらしい
3つ目は舞台転換です。
それでなくともたくさんの歌手やバンドが出入りをする舞台です。
何もせずに演奏だけしてくれれば良いのですが、それぞれがいろんな演出を仕掛けていきます。そんな舞台を共有していくわけですので転換がすごく大変になってくるはずなんです。
でも、大きなミスが起きて進行がものすごく遅れてしまった、なんて事は紅白歌合戦では聞いたことありませんよね。
あれはやはり徹底した舞台管理がなされているんだと思います。
きちんとした舞台監督がいて、進行役のリーダーがいて、リハーサルができていて、そして出演者もそのスケジュールにちゃんとにのっとって動いている。
イベントとしてあるべき姿なんだろうなと思います。
我々が普段関わっているイベントなんかはもっともっと規模の小さいものなのですが紅白歌合戦から見習うべきところはたくさんあるんじゃないかなと思いました。
さて、皆さんは紅白歌合戦ご覧になられて気になったことはありませんでしたか?
楽器店やイベントの仕事をしている者からするといろいろ気になるところがあったイベントでしたし、勉強させていただいた気分です。
紅白歌合戦以外にもああいったイベントがあった際には今日書いた部分を少し意識して見てもらえるとおもしろいかもしれませんね。是非チェックしてみてくださいね!
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