ピアノのタッチに迫る:鍵盤の感触の秘密とは?

   

vol.2338

三田市と神戸市北区のピアノ教室・音楽教室 平瀬楽器の
ヒラセトモキです。
おはようございます!


ピアノのタッチ、つまり鍵盤を押す際の
感触や重さは、どこから来ているかご存知ですか?

楽器の重さがタッチに影響してるの?なんて
質問をいただいたこともあるのですが、
実はそれは直接は関係ありません。

今日はピアノのタッチが一体どこから
やってきているのかをまとめてみたいと思います。

 

1. アクションの設計
「アクション」とは鍵盤がハンマーを
動かすための機構全体を指します。
この設計によって、鍵盤を押し下げる際の
抵抗感が変わります。

メーカーや機種によってタッチが違うのは
この影響です。

 

2. ハンマーの重さ
ハンマーの重さもまた、タッチの重さに
影響を与えます。
単純に重いハンマーは重いタッチを、
軽いハンマーは軽いタッチを生むでしょう。

 

3. 鍵盤の材質と設計
鍵盤自体の材質や形状、バランスも
タッチに影響を与えます。

例えば、木製の鍵盤とプラスチック製の鍵盤では
タッチの感触が異なる可能性があります。

 

4. 支点・力点・作用点
鍵盤を押し下げる位置によっても
必要な力は変わります。
小学校のときに習った支点・力点・作用点です。
覚えていますか?

 

5. 調整とメンテナンス
ピアノは温度や湿度の影響を受けやすい楽器ですので
時間とともに動作が変わっていきます。
ですので定期的な調整とメンテナンスは
タッチの重さを一定に保つためには必要です。

 

6. ダンパー、ペダルとの連動
ダンパーやペダルの設定によっても、
タッチの感触が変わることがあります。

 

7. 個々の弾き手の感覚
実はタッチの”重さ”は主観的なものも多いです。

同じピアノでも、弾き手によって
“重い”または”軽い”と感じることがあります。

 

以上のような多くの要素が組み合わさって、
ピアノのタッチという感覚が生まれています。

それぞれのピアノが独自のタッチを
持っているのは、これらの要素が
ひとつひとつの楽器で異なる組み合わせを
作っているからです。

 

ご自身にとっての好きなタッチ、
弾きやすいタッチ、を探してみる
というのはピアノ学習者にとっては
必要なことだと思います。

色々なピアノに触れて、これがいい!を
見つけてみてくださいね。

 

 


The following two tabs change content below.
1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

 - 調律のこと, ピアノのこと