餅は餅屋、調律は調律師。

   

vol.2056

平瀬楽器のヒラセトモキです。

おはようございます!

先日、こんなツイートを見かけました。

 

このツイート主はピアノの先生だと思うんですが、
この方と同じようにご自身でご自身のピアノを
調律したいという方は少なくないと思います。

 

調律料金を節約するため、

自分のピアノは自分で手入れしたいから、

単純に興味があるから、

 

理由はいろいろだと思うのですが、
こうやって調律という仕事に
興味を持っていただけるのは
とっても嬉しいことだなと思います。

 

ただ、実際にやられてみると
なかなか大変なんですよね。

 

 

まず、音が止まらない。

 

その時は一瞬できたように思うんですが、
おそらく持って数時間でしょう。
とても数日や数ヶ月持つような調律は
できないと思います。

調律師は音を合わせつつ、
音の保持力を上げる訓練をずっとしてきています。

なので半年とか1年とか、ある程度の期間
調律をキープできるんです。

 

 

また、仮に調律ができたとしても、
修理や調整はおそらくできないのではないでしょうか。

いい音色につながるいいタッチを作るには
どの部品が連動しているのかを知る必要があります。

それはおそらく独学ではなかなか難しく、
体型だった勉強と理解のための時間が
必要だと思うんです。

 

 

餅は餅屋といいますが、
やはり調律は調律師に頼まれるのが
ベターだと思います。

興味は持ってもらって嬉しいけれど、
中はあんまり触らないでほしいかな、
というのが本音です。

 

この方も本格的に壊れちゃう前に
気が付かれてよかったですね!

 

 


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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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