ステップ、レクチャー、メトロノーム。深い学びがありました!
2016/11/29
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
つい一昨日の26日(土)、PTNAピアノステップ三田秋季地区が開催されました!
ステップってなんだ?
今回もたくさんの方に参加いただきましたステップですが、なかなか口では説明しにくいイベントでもあります。
ステップのことを一言で説明しようとすると、やっぱりこれですね。
パスポート。これをもらえて、これを大切にしていくイベントなんです。
一回参加する度にこのパスポートに参加のシールがもらえます。
たくさん参加することで場数を踏むことになりますし、色んな人に演奏を見てもらうことになります。
PTNA(全日本ピアノ指導者協会)としては、多くの人の前で演奏をする機械をたくさん持つこと自体がピアノ学習者のモチベーション維持にもなるし、技術向上にもなると考えているわけです。
それは確かにその通りで、強制でも何でも無く、定期的に自らをそういう場に持っていこうとする事自体が意義深いことだなぁと思います。
シール
ステップに参加するとこんな感じでシールが貰えます(これは他地区の画像を拝借しました)。
演奏の評価がこうやって記録として残っていくんですね。
いつでもこれを見返すことが出来て、次に向かう気持ちを奮い立たせることが出来るわけです。本当によく考えられた仕組みだと思います。
今回も初参加の方から70回を越えるようなベテラン参加者までが多くご参加いただき、いろいろな演奏を披露してくださいました。
メトロノーム
今回のステップでは、アドバイザーとしておこしいただいた黒河好子先生と原佳大先生に共同のレクチャーを開催していただきました。
黒河先生は出版されたばかりのバッハのお話を。そして原先生は専門分野であるモーツァルトのお話を、と予定していたのですが、実際に参加者の顔ぶれを見ておふたりとも少しずつ路線変更を行われ、参加者の人達にとって意味のあるお話をしてくださいました。
そんな中でほ〜〜〜〜と思ったのが、原先生がおっしゃられていたメトロノームのお話。
みなさんメトロノームの歴史ってご存知ですか?いつ頃に作られたってご存知でしたか?
なんとなく近現代になって作られたイメージのあるメトロノームですが、実はベートーベンと深く関わりのある道具だったそうなんです。
アレグロというとテンポとしては♪=120くらい、アダージョは♪=60〜80、のような感覚が我々日本人にはあると思うのですが、実は実はヨーロッパの人達に言わせるとそうではなく、アレグロは快活に、アダージョは早くなく、というような雰囲気のコトバなんだそうです(きっちり表現するコトバが日本語にはないみたいですね)。
晩期に耳が聞こえなくなるベートーベンにとって、速度を伝える方法がこれらのコトバしか無いというのは非常に融通の効かないことでした。しかしメトロノームの発明が作曲の際に非常に大きな助けになったそうなんです。
たしかにそう言われてみると、速度の表示をコトバではなく数字に置き換えて表すことが出来たというのは便利だったんでしょうね。
近代になってベートーベンの速度記号は嘘が多いとか学者さんたちは色々とおっしゃっているようですが、それはともかくとして、色々なものの発明の裏には誰かの苦労とそれを解決するための工夫があったということです。
原先生のレクチャーはもっともっと広い範囲のお話をしてくださったのですが、このメトロノームのくだりにはほ〜〜〜と思った次第。
専門的に学ばれた方々のお話は非常に興味深いですよね。
そんなお話にカジュアルに触れることの出来るステップって、開催している我々にとっても学びの多い場なんだなと思った次第です。
次回の三田ステップは春に開催させてもらいますし、来年秋にも継続開催の予定です。
三田以外にも全国各地でステップが開催されていますので、ぜひ一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。
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