練習と同じくらい大切なことって?
2021/04/08
vol.1622
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
指揮者の仕事って
どんなイメージでしょうか?
オーケストラの前に立って指揮棒を振る。
それだけが仕事だと
思われているかもしれませんが、
実はそうじゃないんですよね。
●指揮者の仕事
知り合いの指揮者の方の
Facebookを見ていると、
曲の勉強をしている投稿が
目立ちます。
もうベテランの方なので
曲の事はよーくご存知の
はずなのですが、
それでも次に取り込む曲の勉強
というのを毎回時間をかけて
されている様子が伺えます。
これって何を勉強されているか
お分かりでしょうか?
それは楽曲自体の作りの勉強も
もちろんですが、
その指揮者ならではの色付け…
演出も含めて
楽譜を見返しているわけです。
●楽譜は台本
楽譜というのは
お芝居でいうと台本です。
ここに全て載っています。
役者の動きやライトの当て方、
大道具や小道具の使い方を
演出家がじっくり考えて
作っていくのと同じように、
指揮者はオーケストラの中で
メンバーをどのように
輝かせようかということを考えて
曲に向かいます。
そしてその理想に向かって
作り込み(練習)を
していくわけです。
どうしても指揮者というのは
オーケストラの前で
棒を振っている練習と合奏の部分しか
見えずらいんですが、
実際はそれ以外の
膨大な時間をかけて
曲に取り組んでいます。
そしてこれは何も
指揮者だけでは無いんですよね。
●練習は大事。でも。
クラシックでも、
ポピュラーでも、
ロックでも、
音楽においては
練習が大事というのは同じです。
しかしそれと同じくらい大事なのが
楽曲に対する理解を深めること。
ちょうど指揮者が楽曲の味付けを
考えるのと同じように、
プレイヤーはプレイヤーとして
その楽譜に向き合わないといけません。
どうしても練習をすることが
重要に思われますし、
身体を動かしてるほうが楽ですから
後回しにしてしまうのですが、
じっくり考える時間を持つというのは
非常に重要なことだと思います。
もちろん考えすぎて
手が動かないというのは問題ですが、
何も考えずに猪突猛進型で
練習ばかりしていても
その練習の意味合いが薄まってしまいます。
少し立ち止まって考える時間を持つって
重要なことだと思います。
そして、何事においてもバランスが大切、
ってことですよね。
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