自動演奏ピアノのいいところ・悪いところ

      2018/03/14

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
ピアノってステキですよね。
生の演奏が流れていたらついつい足を止めてしまう、なんてことも多いと思います。
●生演奏

ピアノを聞く機会は少なくないと思いますが、

ピアノの生の演奏となると機会は

ぐっと減るのではないでしょうか。

 
演奏は練習とは違います。

誰かに聞いてもらうための演奏というのは、

やはりある程度しつらえのしっかりした

環境でしか聞けないことが

ほとんどだと思います。

たとえばホールでの発表会とかコンサートとか。

 

 

●自動演奏

 
いまから約30年ほど前に自動演奏機能のついたアップライトピアノが発売されました。

ヤマハのピアノプレーヤーという機種です。

 

 

ピアノは生の楽器です。

その生の楽器に機械を組み込んで

自動的に演奏をさせるだなんて

なかなかファンキーなことを考えたもんですよね(笑)

 

 

発売直後からこのファンキーな企画は

おおいにウケて、各メーカーが追随することになりました。

 

 

続いて自動演奏がついたグランドピアノも

発売されたのですが、

今度の売れ先は個人宅ではなくホテルや結婚式場が対象になったようです。

 

 
●優雅さを演出

 

ホテルのロビーでピアノの生演奏。

とってもステキですよね。

でもいちいちピアニスト雇っていては経費がかかりすぎる。

 
そんな事情で自動演奏付きのグランドピアノが

ホテルを中心に売れだしたようで、

今でも多くのホテルのロビーにはそういった機械の入ったピアノが

置かれているのをよく見ます。

 

 
でも、最初は優雅さを演出する自動演奏ピアノでしたが、

使い続けるに従ってある問題に直面し始めたんです。

 
それは、音量。

 

実はピアノって、かなり音量が大きい楽器なんです。

演奏者が目の前にいて弾いているならまだしも、

機械の自動演奏で流れている状況だと、

ホテルのロビーのBGMとしてはかーなーりうるさいんです(汗)

 

 
●弾かない音がある

 

 

先日あるホテルから、

ロビーのピアノの調子が悪い、

たまに弾かない鍵盤がある、

壊れてるから見に来て欲しいと

連絡がありました。

見に行くと、

やはり音量が原因となった不調でした。

 

 

ロビーのピアノ、

見た目はいいのですが、音がうるさいので

音量を最小まで下げて使ってたらしく、

そうするととても弱い力で打鍵するので

きちんとならない音が出て来てしまうんです。

 

なので、これは壊れではなく仕様なんです。

 

 

最初は良さげと思って飛びついた自動演奏ですが、

使っていくとダメなところが見えて来てイマイチに感じる

なんてことはどんな商品でもよくあることだと思います。

そんななかでも自動演奏のピアノの音量でかい問題は

とても代表的な案件だと思います。

 

 
これからピアノを買おうかなとお考えの方、

自動演奏はよーく考えてからにしましょ。

別についてても問題ないですが、

使わなくなってらもったいないですもんね!

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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