一般家庭のピアノ管理
vol.1111
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
温度と湿度と乾燥具合を
どのように保つのかー(昨日の続き)です。
●理想は完璧な空調
これはわりと簡単な話で、
温度管理と湿度管理を徹底すればいいだけの話です。
具体的に言うと、
狭い部屋である一定の温度で
空調をかけ続けるのが正解。
例えばホールのピアノが保管してある
ピアノ庫はまさにこの状態です。
ピアノだけが入る専用の部屋があって
そこでは空調が年中かかっており、
温度も湿度もほぼ一定を保たれています。
なのでホールのピアノは状態がいいんですね
(ま、そうじゃないのもありますが)。
●一般家庭では?
ただ、そうは言っても一般家庭では
それはなかなか難しいです。
年中空調をかけるなんて事は
不可能ですよね。
ましてやピアノ専用の部屋に
放り込んでおいて、
使うときだけ出してくるなんてことは
物理的に無理だと思います。
じゃあどうするのか。
1番簡単なのは少しだけ
気を払っていただく事です。
どうしても人間が中心の
生活環境の中にあるピアノです。
モノとして認識してしまうと
どうしても二の次になってしまいますが、
温度や湿度の影響で状態が変わるものだと
いう認識を持っていただくことだけでも
全然変わってくると思います。
その次にできる事は、
少しだけ人間が譲る事です。
湿気や乾燥の影響が出る大きな要素の1つは
気温の変化です。
朝暑いからといって急激に冷房入れたり、
寒いからといってファンヒーターを
ガンガンつけたりすると
お部屋の温度は一気に変わりますが、
その分ピアノへの影響は甚大です。
特に冬場のファンヒーターは
楽器の内部が冷えきった状態で
急に温めると結露等が起こったりすることも
考えられ、その影響は計り知れません。
●おもいやり
まとめるならば、
人間と同じ環境に置いているものですので
人間も少しピアノに譲ってあげることと
ピアノも人間に少し譲ってあげる事が
大切なのかなと思います。
100%の環境というのはホールであっても
あり得ません。
一般家庭であればなおさらです。
でも、ほんの少し気にかけ、譲る事で
状態は随分違ってくるのではないかと思うんです。
神経質になる必要はありませんが、
ほんの少しだけ気にかけてもらうことが
スタートだと思います。
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