かかりつけ医のような存在。でも…
vol.1086
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
「去年来てもらった方にお願いします」
と連絡いただくことが多いです。
●かかりつけ医のような存在
かかりつけ医ってあるじゃないですか。
どこの病院に行ったらいいかわからないけど
とりあえずあそこに行ってみようと思える、
いつも見てもらえる先生の存在って大きいんですよね。
おそらくそれと同じだと思うのですが、
ピアノの調律士というのは
基本的に皆さんあまり変える事がないと思います。
最初についた調律師が何もない限り
その後もずっと見させていただくというのが
一般的かなと思います。
これはなぜなんでしょうか?
●変えない理由
お客様目線で考えると、
特に問題がない限り変える必要がないから
なんじゃないかなと思います。
調律師はそれほどたくさん人数がいる仕事
ではありませんので、
今の人を変えて別の人を探す手間を考えると
今の人のままでいいやと思っちゃうの
が正直なところなんでしょう。
また、変える必要はあまり感じないと
いうのもあるんじゃないかなと思います。
逆に調律師目線で言うと、
実は調律師によってピアノって
音色が変わるんです。
タッチも微妙に変わります。
これは持ってる感覚が一人一人違うからなんです。
機械でやっている仕事じゃないからこその
ズレが生じるわけです。
それが味なんですよね。
そのそれぞれ違う感覚でずっと仕事を
してきていますので、
誰かが触っていた全く新しいピアノを触ると
いうのはちょっと大変なことなんです。
前の人はどんなことを思ってこの状態に
しているのかなあとか考えながらの作業は
宝探しのようで楽しい面もありますが、
なかなか大変な仕事だったりもします。
●同じ人が一番
調律師の立場から言わせていただくと、
同じピアノは同じ人が見るのがいいと思います。
何よりもそのピアノのことを理解できているので、
ピアノへの負担も少なく維持管理ができます。
お客様目線であったとしても、
特に変える必要を感じられていないのであれば
そのままでもいいのかなと思います。
●セカンドオピニオン
ただ、これはおかしいぞと思われたときには
セカンドオピニオン的に
近くの楽器店に相談されるのはいい選択だと思います。
お客様との相性という問題もあります。
すべての技術者が正しいことをやっているかと
言われると、そうじゃないことも考えられます。
フィーリングと言ってしまうと難しいのですが、
これはおかしいぞと思われたら、
いつでもご相談ください。
調律師は聖職ではありません。
いつでも気軽にチェンジしていただいて結構です。
我々調律師もそれくらいの緊張感で
仕事に臨めないといけませんよね。
そんなふうに思っています。
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