楽器と流派と弦の数
vol.1004
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
大正琴という楽器をご存知でしょうか?
大正時代ではなく、
昭和の初期に作られたらしい
日本独自の進化を遂げた珍しい楽器です。
●大正琴
各メーカーごとにいろんな大正琴を
発売しているのですが、
日本の楽器(和楽器)のルーツと同じく
「お師匠さん」という方がいらっしゃる
ジャンルになりますので、
楽器のメーカーの思いというよりは
お師匠さんの思いの方が強く反映されるんです。
それは具体的にいうと弦の本数です。
メーカーから発売をされているものは
デフォルトで5~6本の弦が張られています。
が、大抵の方は4本で使われています。
昨日弦交換にお持ちいただいたお客様は
3本で使われていました。
これは何故かというと誰も答えれなくて、
その方のお師匠さんしかわからない部分なんです。
●1本鍵盤のないピアノ?
大正琴の弦交換に来られるお客様の多くが、
この使っていない糸巻きや張られていない弦は
これで正しいのかという質問をされるのですが、
さっきのような理由でいろんなパターンがありますので
一概にはお答えできません。
例えばピアノであれば88鍵盤全部使うのが普通で
どこかの鍵盤だけがない、なんてことは絶対ありません。
ギターでも一本だけ弦が張ってない
なんてことはないですよね。
でも大正琴ではそれがあるんです。
おもしろいでしょ?
●ジャンルゆえのこだわり
洋楽器だけを扱っていると
こういうふわっとした許容範囲というのは
基本的にはありません。
決まった形のものを使われるのが当たり前です。
しかし、和楽器の世界には
まだまだこういうものが残っています。
三味線やお琴なんかにはもっといろんな流派や
こだわりがあるんでしょう。
当店は洋楽器専門店ですので和楽器のことは
正直あまり得意ではありません。
それでも少しずつ勉強して、
いろんなニーズに応えれるようにしていきたいなと
思っています。
というわけで、大正琴の弦交換程度であれば
いつでもお持ちくださいね。
おまちしています!!

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