ご存知ですか?鍵盤ハーモニカの歴史

   

vol.911

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

鍵盤ハーモニカってどんな楽器っていう
イメージをお持ちでしょうか?

もともとはヨーロッパで開発された
鍵盤楽器とリード楽器のいいところを
足した全く新しい楽器だったようです。

それが日本に入ってきて、
短くない歴史を経て今のような扱いに
なったんだそうですよ。

 

●インフォニウムにクラヴィエッタ

 

一番最初は19世紀、
イギリスで発明された「シンフォニウム」
という楽器が最初らしいです。

 

続いて1950年台にドイツのホーナーが
「メロディカ」を開発しました。

ただ、この頃のメロディカは
今とちょっと形が違ったらしく、
現代のようなピアノに似た鍵盤を持つ楽器に
なったのはイタリアで作られた
「クラヴィエッタ」という楽器が最初らしいです。

 

その発明の流れで日本にもメロディカや
クラヴィエッタが輸入されたのですが、
非常に高価だったらしく
(当時で20,000円くらいしたそうです!)
教育楽器としての普及はまだ先の話でした。

 

そこからしばらくたった1960年代初頭に
鈴木楽器が初の国産品鍵盤ハーモニカ
「メロディオン」を開発しました。

ついでトンボやトーカイなどのメーカーも
開発を続け、
今も有名な「ピアニカ」が生まれたのも
この時期なんだそうです。

 

 

●教育現場では

 

当時の日本の教育現場は
増え続ける子供への対応策に追われており、
音楽の授業を音楽の教室だけで
賄えなくなってきていたようです。
当然備品の購入も追いつきません。

そこで、一般教室でも音楽の授業ができるように、
そしてすべての児童が鍵盤楽器に触れる機会を
作るためにと考えられたのが
鍵盤ハーモニカの導入だったようです。

 

 

今ではすっかり教育用として定着した
鍵盤ハーモニカですが、
ここ数年はプロのミュージシャンも
つかったりしてきていて、
再び楽器としての魅力を再認識されています。

 

鍵盤ハーモニカは
ピアノのような鍵盤楽器でありながら、
息の使い方で強弱を表現できたり、
ビブラートが掛けられたりと
ピアノと似ているようで似ていない点が
非常にたくさんある優れた楽器です。

 

きっとこれからももっと活躍の
フィールドが広がる楽器だと思います。
今日はそんな鍵盤ハーモニカの歴史を
紐解いてみました!

 

 

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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