日本のピアノは100年使えない!?ネットの言葉って信じるべき?

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

最近は何でもかんでもネットで探せるようになりましたよね。わからないコトバもググったら一発です。

専門的な知識もネットで調べればすぐ手に入るこの世の中。とってもいい時代ではあるかと思うのですが、一歩間違うと大変だなぁと思うこともあります。

 

100年使える

 

先日お客様とお話をしておりまして、

「ヨーロッパのピアノは100年使えるけど、日本のピアノってそんなにもたないとネットで見たのですが本当ですか?」

と尋ねられました。

ヨーロッパはもともと湿気が少ない国ですので、ピアノだけではなく家や家具なども長く持つと言われています。

一方日本はどうかといますと、ご存知の通り非常に湿気が多い国です。

当然ピアノはもちろん、家や家具、その他もろもろ湿気に対する影響というのは同然出てきます。

しかし日本人もバカではありませんので、湿気に対応したものづくりをしているわけです。

 

それだけじゃない

 

ヨーロッパのものが長持ちするという理由は湿気が少ないだけではなく、ものを大切にするという文化が定着しているんです。

なので、すごく古い町並みが残っていたりするのはそのせいです。

 

日本も今でも木造の茅葺き屋根の家が残っているところもあったりしますが、もともと日本人もものを大事にするという文化はあると思いますので、そういう意味では根本的な部分は同じなんじゃないのかな?と思ったりしています。

 

ただ、ピアノの場合は湿気に対する対策であったり、ものを大切にする思いであったりも大切なのですが、何より大事なのは定期的に触ることなんです。

この「定期的に触る」というのは練習するという意味もありますし、調律をするという意味もあります。

長期間定期的に触られてきたピアノはやはり大きな壊れが発生しにくいんです。

 

長く乗らなかった車がいつの間にか故障していたというのはよくある話ですが、それはピアノでも全く一緒です。

長く使ってもらおうと思うと愛情を持って毎日のように触っていただくのが1番いいんじゃないかなと思います。それと定期的なメンテナンスが大切なんです。

 

 

ヨーロッパのピアノはたしかに素晴らしいものが揃っています。

しかし日本のピアノも負けているとは思いません。いいものはいいと思います。

 

ヨーロッパのものは素晴らしい。でも日本のは…、ではなく、

ヨーロッパのものは素晴らしい。でも日本のものも素晴らしい。

って言えるのが一番かなと思います。

 

お気軽にお尋ねください

 

いろいろな意見がネット上には書き込まれています。

普通な意見も極端な意見もたくさんあります。その中から正しいものを探すというのはなかなか大変かと思います。そういうときに専門家の声に耳を傾けてください。

ピアノであれば楽器屋さんもしくは調律師が専門家に当たると思います。

こんな話を聞いたのですが…と素直に言っていただくと、いつでもおうかがいできますのでいつでもご相談くださいね。

 

 

 

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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