楽器の暑さ対策

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

 

毎日超暑いですね。お身体おかわりありませんでしょうか?
ヒトが暑さを苦手とするのと同じで、基本的に楽器も
全般的に温度の変化には弱いんです。

特にピアノや木管楽器は温度変化に対して
非常に敏感に反応します。

 

●反応する理由

 

これは何故かというと、木材を材料に使っているから
もしくは木材が占めている割合が大きいからなんです。

例えばクラリネットやオーボエなどの管体のほとんどが
ほぼ木材でできた楽器の場合、今のような異常な気温の中で
練習をすると管体が割れてしまう恐れがあります。

 

もちろん日々の練習の中でもヒビが入ったりすることも
あるのですが、この直射日光は異常です。
絶対に外に出て練習とかしないようにしてください。

また多少空調が効いていたとしても、
お部屋の中での練習っていうのも少なからず危険が
伴うと思います。

よーく気温と楽器の状態とを見極めて使うようにしてくださいね。

 

●ピアノだって同じ

 

ピアノの場合も同じです。

ピアノは基本的に部屋の中で弾く楽器ですので
大きな温度の変化がないように思われますが、
実は結構あるんです。

 

皆さんのお家のリビングで夜は空調をかけてないことが
多いですよね。
で、朝になると暑いもんだから空調をかけて
一気に部屋の温度を下げてしまう。

そんなことありませんか?

 

人間はそれで気持ちが良いのですが、そこであおりを
食うのがピアノです。

大きな気温の変化が一気に起こると、ピアノも
悲鳴をあげることになります。

 

木材の部分は気温がぐっと下がることで収縮します。
調律だってくるいやすくなります。

 
だからといって空調をかけないとか、
練習しないとか、そこまでする必要はないと
思うのですが、この異常な気温の中でうまく楽器と
付き合うためには、楽器の状態というものにも
少し耳を傾けつつ練習をしてもらう他ないかなと思います。

 

空調だって必要でしょう。

人間もへばるほどの気温です。

楽器も多少なりと悲鳴をあげているはずです。

 

どうか楽器の状態も少しずつ見てやりながら、
練習を、そして演奏を楽しんでくださいね。

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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