こっちも特殊、と思った方が楽かも
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
つい忘れがちなんですが、楽器って演奏する前に
準備が必要なんですよね。
楽器によっては組み立てが必要だったり、
セッティングが毎回必要だったりします。
特に鍵盤楽器の人たちはそこに楽器が置いてあって
フタをあけたら・電源を入れたら、
すぐ音が鳴る楽器です。
そういう方々から見ると、他の楽器というのは
特殊に映るのかもしれません。
しかし、広く楽器というジャンル中に置いて
考えてみると、フタをあければ音が出る楽器や
電源を入れれば音が出る楽器というのは
逆に特殊なのかもしれません。
●ドラムの準備
先だってある方から相談をいただきました。
自分たちの演奏にドラムを加えたいんだけど、
どうしたらいいかな?というような内容の相談でした。
ただし、リハーサルの時間がほんとに
限られた中でしかできないとう事が条件でした。
仮に本番1週間前に1時間だけリハーサルがあるという
状況だとしたらどうなるでしょうか。
鍵盤楽器の人たちはその1時間ほぼ使えると思います。
しかしドラムの人は楽器を持ってきて
セッティングをするところから始めないといけません。
まぁ手の速い人で15~20分はセッティングに
かかりますので、終わって片付けも含めて合計40分。
という事は、実際練習に参加できるのは
20分ぐらいしかできないというわけなんです。
●管楽器も同じ
これはクラリネットであってもフルートであっても
組み立てる楽器はすべて同じです。
さすがに15分も20分もかかりませんが、
ある場所で演奏していて、別の場所に移動する
なんて場合、楽器を裸で持ち歩くことってあまりありません。
毎回楽器をばらしてケースにしまうことが多いんです。
当然そのたびごとに組み立てる時間が必要に
なってきます。
もう何年もやってるんだから組み立てなんか
一瞬だろうと思われるかもしれませんが、
組み立ての仕方によって楽器の状態も変わってきますので
そう雑に扱えるわけもありません。
●どちらが特殊?
やはりそういう意味では、フタを開ければ音が鳴る、
電源を入れれば音が鳴る、ピアノやエレクトーンという
楽器は、楽器の中でも特殊な存在なのかもしれません。
確かにプレイヤー人口も多いので、存在感はあります。
でも、他の楽器とアンサンブルをしたりする時なんかは
そういう他の楽器の事情もよく理解した上で
お願いしたり・調整したりされるのが
良いのかなあと思ったりもしました。
自分たちが特殊、と思っていてソンはないと思いますよ。
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