ピカピカがいいとは限らない!?ピアノの仕上げのあれこれ
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
今日はご購入いただいた中古ピアノの
納入調律に伺ってきました。
納入調律ってのは読んで字のごとく
納入時に行う最初の調律のこと。
調律や各所の調整はもちろんですが、
使い方の説明もしておかないといけないので、
かなり大切な作業なんです。
●木目のピアノ
今回ご購入いただいたのはつや消しの木目のピアノ。
ちょっと古い機種でしたが、
内部もそれほど傷んでおらず、外側も美しい、
いい状態のピアノでした。
よくある「あと何年くらい使えるんでしょう?」っていう
お問合わせにも、胸張って50年以上使えます!
といえるくらいのピアノでした。
いやー、良いピアノだったなぁ。
●お手入れどうするの?
納入時の調律ではピアノの取り扱い方法なんかも
お伝えするようにします。
といっても生のピアノですから
ただただ単純に水分厳禁・湿度に弱い・
急激な温度変化はやめてね、などなど基本的なお話を
させていただくだけなのですが、
やっぱり最初にこれらをきっちりお伝えするのと
そうでないのとでは今後の楽器の長持ち具合が変わってきます。
なので、最初の段階でのお手入れ方法の伝達って
とても大切だと思っています。
●艶
お手入れに属する事柄なのですが、
ピアノの場合は外装の美しさも魅力の一つ。
いつもように黒いピアノであれば
常にピカピカにしておきたいのですが、
木目の場合はそうとは限りません。
というのも、木目のピアノの場合は
「鏡面艶出し」
「艶消し(つやけし)」
「半艶(はんつや)」
と大きく分けて3種類の仕上げがあるんです。
「鏡面艶出しは」黒いピアノと同じように
ピカピカの状態。
覗き込んだら顔が映るようなのが鏡面艶出しです。
最近ではパソコンとか車のパーツなんかでも
「ピアノフィニッシュ」なんて呼ばれているのが
この鏡面艶出しです。
「艶消し」は艶が全くない状態。
いわゆるマットフィニッシュというやつです。
落ち着いた高級感のある仕上げです。
「半艶」はぱっと見た感じピカッと光っているものの、
近づいて見るとそれほどピカピカではないという中間の状態です。
木目のピアノの大半はこの半艶が多いんです。
●間違わないように!
ピアノを磨く溶剤で「ピアノユニコン」と
いうものがあるのですが、
このユニコンも木目のピアノに使うときには要注意なんです。
せっかく高級感のある艶消しや半艶仕上げの楽器に
普通のユニコンを使ってしまうと、
その部分だけピカピカになってしまいます。
高級感も台無しです。えらいこっちゃです。
なので木目のピアノの場合、よほどのことがない限り
こういった溶剤は使わずに乾拭きするのが安心安全なんです。
わかっているようでわかっていないことって
多いじゃないですか。
このピアノの塗装も一歩間違うとえらいことに
なっちゃいますので、十分ご注意くださいね!
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