「知ってる」と「知ってるつもり」は大違い
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
昨日は地元の居酒屋グループの方が
「ちょっと教えてもらいたいんですが…」
とお越しになりました。
●落語のこと
相談事というのは、今月末に行われるお店のイベントで、
美味しい食事と落語を一緒に楽しんでいただこう
という企画があるんだそうで。
なんとなく勢いで決まった企画だったものの、
日が迫るにつれて落語の準備ってどうしたら
いいのやら、どんな道具がいるのやら、と
心配になってきて、
誰か相談できる人いないかな?と、
うちを見つけていただいたそうです。
●知らないことだらけ
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
うちのピアノサロン・自遊空間Amiでは
10年以上前から定期的に落語会を行っています。
ですので、落語のことも当然詳しいですし、
落語会を開催するための道具一式も揃っています。
おそらくどなたかからそういうことを
聞かれたんでしょう。
居酒屋さんの店長さんが来られ、
熱心にメモを書いて帰られました。
●知っているつもり
「落語」というと大人の方であれば
なんとなくイメージが湧くと思うんです。
赤い絨毯のようなところに座布団を敷いて、
浴衣姿の落語家さんがお客さんの方を向いて
おもしろいお話をする。
単純な話、これだけです。
でも実は道具も色々必要だったりしますし、
落語家さんの乗る舞台はこれくらいの高さが
いいとか、演者目線での要望ってのも
ちょこちょこあったりするんです。
でも、それはさすがに
なんとなくのイメージだけではわからない話です。
でもでも、落語というと、
昔からテレビでちらっと見たことは
誰でもあると思いますので、
なんとなく知っている感があるんですよね。
●プロに聞きましょ
音楽だって同じです。
たとえば流行りの歌をピアノで弾きたい
ということで、なんとなく鍵盤上で
音を探して弾くことは出来るでしょう。
でもそれは音を探してつなげただけ。
音楽として成り立たせようと思うと、
もう一手間が必要なんです。
たとえば、音楽的に言って
ここはもうすこしダイナミックに、とか。
少しゆっくりと、とか。
それって「なんとなく知っているつもり」では
出来ないことなんですよね。
好きなメロディを鍵盤の中から探して弾く
ということは楽しいことですし、
それ自体は色んな訓練にもつながると思うので
否定はしません。
ただ、それが音楽なのかと言われると疑問です。
やっぱりきちんとした演奏をと考えるならば
きちんとした指導者について学ぶのが
最短ルートなのかなと思うんです。
落語の準備もピアノも一緒。
知ったつもりじゃ危なっかしいですよ(笑)
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