きれいな仕事?明るい仕事?調律の仕事。
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
調律のお仕事ってどんなイメージをお持ちでしょうか?
●「きれいな仕事」
もう10年ほど前になりますが、あるご家庭に調律に
伺ったときにこんなことを言われたことがあります。
「きれいな仕事やな」
どういう意味でおっしゃったのかは
ご本人でないとわかりませんが、
きっと、スーツを着て、各ご家庭を回って、
ピアノを調律している、という姿を
ご覧になられて感じられたんだと思います。
たしかにそれだけだったらとってもスマートな
仕事だと思います。
スーツを着て、各ご家庭を回って、
調律をしている、ということ自体は
何も間違ってはいませんが、実はそれ以外にも
いろんなことをやっています。
でも、それはあまり見えないんです。
●音を合わすだけ?
どんな仕事もそうだと思うのですが、
表で見える部分と見えない部分があります。
調律師の場合、ご家庭を回るのは
よく見える表の部分。
それ以外はというと、倉庫で中古ピアノの
修理や整備をしたり、暗いホールのピアノ庫で
ピアノを触ったりしています。
ピアニストが明るい部分の仕事だとすれば、
調律師はそれを支える暗い部分の仕事と
いうことになります。
あと、ご家庭では調律をやっている姿しか
ほとんどお見せしませんが、調律以外にも
調整や修理などの作業をたくさんやっています。
ちょっと見えにくいだけで、
実は色々ゴソゴソとやっているんですよ(笑)
●気持ち
調律は約2時間くらいの作業です。
調律が終わったときによく
「ずっと立ちっぱなしでお疲れでしょう」と
いうねぎらいのコトバをいただくことがありますが、
実は立ちっぱなしは慣れていますので
そんなにしんどくありません。
それよりも調律をやっていて疲れるところって
「気持ち」なんです。
「集中力」なんて言ってしまうと
かっこいいのですが、ようは音を合わせる
仕事ですので約2時間集中力を途切れさせては
いけないんです。
ひとつひとつの音を合わせることは
単純な作業です。
でも、1台の音色がきれいに整っているように
仕上げようとすると集中力の維持は絶対必要で、
これが体力をゴリゴリ削る感覚なんです。
なので、一般的な調律師は一日3台程度しか
回りません。というか、回れません。
ちなみにぼくは可能な限り一日1台にしています。
複数台調律を行うとパフォーマンスが落ちるのが
わかるんです。
ま、体力がないっていうのもありますが(汗)
●伝わりにくい仕事
調律って伝わりにくい仕事なんです。
くるっているか、あっているか、
調律が必要なのか、何が壊れているのか、etc
実際にこのあたりをきちんと把握できて
指摘できるのは一部の一流ピアニストしかいません。
それでもお客様の多くは調律の必要性を
感じてくださっているので、我々調律師も
精一杯の努力でいい状態のピアノを
仕上げるようにしています。
そんな調律師の仕事の一端を見ることが
出来るのが只今絶賛募集中のピアノの解体ショー。
今回は少しだけ調律の体験なんかも
やってもらおうかなと思っていますので、
興味のある方は積極的にやりたい
アピールしてくださいね!
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