関わる形でこんなに違う!印刷屋さんに教わったお話
2016/08/24
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキ。
おはようございます!
オリンピック、盛り上がっていますよね!
今日はそんな話です。
印刷業って大変
昨日、所属している経営者団体の会合がありまして、1年ちょっとぶりにお出会いする方とお話をする機会がありました。
その方はいわゆる印刷業を営まれている方です。
ネットで印刷を注文すると安くて早くてとっても便利!っていうのがたくさん出ている現在、いまの印刷業はとっても厳しい業界らしいです。
かくいううちの会社も、発表会のプログラムとかちょっとイイものは別にして、日々配布するチラシとかは内製してネットプリントに発注しています。早くて便利で安いとなればみんな飛びつきますよね、これは仕方ないかなと思っています。
この方もそういう流れに巻き込まれているお一人で、でも、ある工夫で少しずつ盛り上がっているというのをお話してくださいました。
点字
その工夫は点字です。
目の不自由な方々が点字の印刷作業をしているところとたまたまつながりが生まれ、このひとたちの何かヘルプができないかと思われたのがキッカケらしいんです。
それから試行錯誤をして、点字の入った名刺をつくることにしました。
デザインや印刷は自社で。点字部分をその方達の事業所に外注という形です。
この名刺を使うとその方たちに幾ばくかの収入が入るわけです。
これっていい形のつながりですよね。
実は三田市でも同じような取り組みを以前していました。
特定の商品を購入することで提携している先へ一定額の寄付があるという「寄付つき商品事業」というやつです。
これはこれで非常に社会意義が高い活動だったのですが、なかなか寄付額も大きなものにならず、なんとなくしぼんで終わってしまいました。
協賛の感覚
オリンピックなどのスポーツ選手だけでなく、音楽などのイベントでも協賛という考え方があります。
イベントを開催するのでヘルプしてほしい。
プログラムに広告を掲載してほしい。
ひと枠5000円です。
よろしくお願いします。
ってやつです。
正直、広告の効果なんてありません。
でも、つながりがあるので仕方なくやっている、そういうところがあります。
うちも結構頻繁にやらせてもらっています。それはそれで否定はしません。
でも、こういう形にいつまでも頼っていちゃダメなんですよね。
自力でイベントを開催して、お客さんがいっぱい入って、それで十分儲かる仕組み、十分潤う仕組みを作らなきゃいけない。
スポーツ選手や音楽家だったら、それで十分食っていける環境を作らなきゃいけないわけなんです。
いつまでもそういうお小遣い的なものに頼っていちゃ成長しないわけなんですよね。
名刺で貢献
昨日お話を伺った点字名刺は、この協賛の形をうまく取り入れていらっしゃいました。
名刺自体の値段は1000円です。それに応援の意味を込めて5000円で販売されています。
差額4000円はすべて協賛にまわります。
ただ単に協賛金5000円を募るのではなく、たとえ1/5であっても商品が介在するとまったく印象が異なりませんか?
しかもその4000円が何に使われているのかというと、今年のリオで開催されるパラリンピックに出場される方の諸々の諸費用に使われているんだそうで、実際にこのお金を元にリオに行かれたそうです。
これってとってもわかりやすい社会貢献ですよね!
しかも、この方の会社はこの件で認知度が高まり、名刺以外の注文も入ってきているんだそうです。
安くて便利なネットプリントの存在を否定して文句ばかり言うのではなく、全然別のアプローチから新しい仕事を作り上げられたこの努力は素晴らしいと思います。
こういう仕事をしていかなきゃいけないんだなぁというのを痛感しました。
実はちょうどうちも某障害者施設とのコラボを始めようとしている段階です。
ただ単なるコラボにするのではなく、もう少し踏み込んだ形でお互いにwin-win、できれば地域社会も含めてwin-win-winになる形を作ることができればいいなと思います。
いい刺激をいただきました。ちょっと頭を捻ります!
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