あなたはポチッとできますか?調律師専用アプリについて

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます。

 

「ほんまに調律できるの?」

よく言われるセリフです(汗)

実は今日も言われました(涙)

それくらい日頃の生活っぷりと調律師のイメージがかけ離れているということなんでしょうか。

 

調律という仕事

 

おそらく皆さんの中で調律もしくは調律師というもののイメージが随分誇大解釈になっちゃってるのかもしれませんが、そんなに神格化されるようなものでもなく、普通の仕事です。

っていうか、魚をさばける人のほうがすごいと思います。

 

調律とはピアノ(本当はピアノに限るわけではないのですが、今日はピアノに限定しますね)の音を正しいものに揃える仕事のことをいいます。その仕事をする人のことを調律師といいます。

 

調律師は音叉で基準の音程を作り、その音程を頼りに1オクターブを作ります。

できた1オクターブを両端に広げていって、それぞれの音を合わせて終わり。

これがざっとした調律という作業の流れです。

 

チューナーを使う

 

調律師の修行を始めるときには「基準の音を元に1オクターブを作る」なんてことはできませんので、ひたすら音を合わせる訓練を行います。

その際に使うのがチューナーという機械です。音の高い低いを判断する専用の機械なんです。

最初はこの機会に色々と教えてもらいながら修行をしていくわけです。

 

 

専用のチューナー

 

windowsが97くらいになったときに一部地域ではやったPDAというものをご存知でしょうか?

今で言うスマホに近いものですが、電話はできず、電子手帳といったほうが近いのかな。

そんなPDAに調律師用のチューナーソフトが発売されました。

このチューナーソフトはあくまでも測定用として使うことがメインでした。

自分のやった調律がどれくらい正しいのか、どれくらい違っているのかを測定し、より良い調律を目指して修行するというものでした。もちろんこれまでの機械でもできたのですが、なんかハイテクな感じが良かったんですよね(笑)

ただお値段が少々高くて40000円くらいしました。なかなか即決できるものではありませんでしたが、結局買って、ちょこちょこと使いながらやってました。

 

アプリ

 

そして現代。一世を風靡したPDAはすっかりなくなり(というか電池がだめになった使えなくなった)、スマホの全盛期。

ギターや管楽器用のチューナーアプリも数百円もしくは無料で手に入るようなご時世になりました。

 

これは調律師用のチューナーアプリもあるのかなあとさがしてみると、いくつかあるんです。

それがこれら。

 

どうですか?スマホのアプリでこういう価格帯のものって見たことありますか?

めっちゃ欲しくてもポチッとするのにかなり躊躇してします金額ですよね(汗)

 

実際これらのアプリを使っている調律師もいます。

今は測定用ではなく、このチューナーを使って調律をするサイバーチューナーと呼ばれている人も増えているようです。

昔であれば機械はあくまでも確認用で、耳で調律するのが調律師と言われていたのですが、色々変わってくるもんですね。機械も進歩していますし、それはそれで正しい流れなんでしょうけどね。

 

もし興味のある方はぜひこれらのアプリをポチッとしてみてください。

あ、念の為にいっておきますが、ピアノ以外のチューニングには使いにくいです。ご注意を!(笑)

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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