この人めっちゃ上手!!…ではなくて、見てもらいたいのはマイクの使い方なのです。
はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
今朝こんな動画を見ました。
この人、すごいですよね〜。いやー、ほんとにすごい。
みんな超盛り上がってますもんね。すごいすごい。
クラシックの歌を聞いている人を見て気づいたこと
(ここから先は動画を見てから読んでくださいね)
この動画はイタリアのタレント発掘オーディション番組。日本でいうとNHKののど自慢とか素人演芸会的な番組になるのかな?
毎回いろんな才能を持った人がでてきてオーディションに挑むという内容です。
最近の傾向としては、見た目のギャップが好まれるみたい。この人もそうですよね。
でもね、この方のクラシック部分を聞いている審査員はじめ、お客様の姿を見ていて気づいたことありませんでしたか?
みんな笑顔なんです。めっちゃ笑顔。
クラシック音楽ってみんなを笑顔にするんですね。
日本ではちょっと堅苦しく捉えがちなクラシックではありますが、根本的な部分は音楽すべて一緒。笑顔になるかならないか、だと思うんです。
クラシック音楽は笑顔を作るんですね。
すげええええええええ!
で、問題の後半部分です。
非常に心地の良い高音を聞かせてくれていた彼女。
オーケストラの伴奏に突然ノイズのようにディストーションの効いたギターの音が混じってきます。
これは何かの間違いか?トラブルなのか?と思った途端、それまでは非常におしとやかな雰囲気だった彼女がステキな腰布を取るとボンテージ風の衣装に早変わり!
しかも歌も急にパンチの聞いたロッカー風に!!
そのギャップにみんなが驚き、総立ち!きゃーーーー!!!みたいな(笑)
実はこれがすごい
この動画、このクラシックのおしとやかなのとロックモードのファンキーなのとのギャップもすごいのですが、他にすごいことがあることに気づきましたか?
実は少々マニアックな視点かもしれませんが、あったんです。
それは、マイクの使い方なんです。
クラシックの人たちって基本的にマイクは使いません。大きなオペラハウスでも生で歌いますもんね。それくらい声量が出るのがオペラ歌手なんです。
でも、こういうスタジオなどの場合は集音のためのマイクをセットします。
ですので、冒頭のシーンで見れるのですがマイクとの距離が非常に遠いんです。それくらい離れていても声が通るわけなんです。
しかし一転してロッカーモード(?)になった際のマイクの使い方はロック歌手の使い方そのもの。がっつり握ったマイクを口元に近づけて歌っている様子が伺えます。
要するに彼女はクラシックとロックの声色の使い分けではなく、発声の仕方を使い分けをしていたんですよね。
彼女の歌声とコスチュームと表情の変化でうおおおおおおーーー!!とテンションが上がるのも全然いいのですが、実はこういう細かいところを見てもらうことができればいいんじゃないかと思います。
以上、ちょっとマニアックですが、楽器屋目線の動画解説でした!(笑)
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