「聞く」と「聞こえる」のちがい

   

はじめの一歩を応援する音楽サービス専門店 平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!

エレクトーンや電子ピアノなどをやられている方、音量ってどんな感じで調整されていますか?

 

フルテン

 

今朝、教室の掃除をしていて気になったことがありました。

それは何かというと、エレクトーンの音量です。

たまたまなのか偶然なのかわかりませんが、生徒さん用のエレクトーンも先生用のエレクトーンも、音量がかなり大きな設定になっていたんです。

 

音量いっぱいのことを業界用語で「フルテン」といいます。

いっぱいの「フル」とメモリの10をさす「テン」を足して「フルテン」。なんともわかりやすいコトバですよね(笑)

でも、このフルテン、実際に現場では否定的なコトバとして使われることが多いんです。

 

 

ステージの音量

 

ステージの音響現場は客席に音を届けることが仕事です。

当然大きなアンプや大きなスピーカーを用意して、一般家庭では出せないような大きな音を出して客席まで届けます。

しかし、それは大きな音というだけで汚い音ではダメなんです。美しい音のまま大きな音量で届けることが肝心なんです。

 

また、舞台上はどうかというと、演奏者は自分たちの演奏をきちんと聞けないといけないので、客席ほど大きな音量が鳴っていないのが普通です。

舞台で作ったちゃんとした美しい音を増幅させて客席に届けるというのが音響の仕事なわけです。

 

そんな現場で使われる「フルテン」はどんなのかというと…

 

「あのエレクトーンの音がめっちゃ割れてるねんけど、マスターどうなってる?」

「フルテンにしてるんと違いますか?」

 

みたいな感じ。要するにフルテンってのはやっちゃいけない領域の音量なのです。

これはエレクトーンだけじゃなく、ギターでもベースでもどれでも一緒。フルテンなんかにしちゃうと音は歪むし割れるし、いいことひとつもありません。

 

アンサンブルの基本

 

ヤマハ音楽教室はグループレッスンです。1つのお部屋に6〜8台程度のエレクトーンが置いてあり、それらの楽器を使ってアンサンブルをしたりします。

そう大きくない部屋に複数の子どもたちと先生が入り、一斉に演奏をするとどうなるでしょうか。

当然、自分の音が聞こえない〜〜!ということになり、聞こえないから音量を上げる→他の人が聞こえないから音量を上げる→全体的にどんどん大きくなって爆音どかーん!…というループに陥りがちです。

 

しかしアンサンブルはお互いの音を聞くことがすべての基本です。

リズムがずれていないかどうか、テンポに遅れていないかどうか、そんなことを他の人の演奏を聞きながら、合わせながら演奏をします。

 

聞こえないから音を大きくする、というのは普通の流れです。

ご家庭のテレビなんかそうですよね。まわりがうるさいからテレビも大きくする。

でも、そうなったときって結局まわりもさらに大きくなったりしませんか?

 

「聞く」と「聞こえる」とではまったくニュアンスが違います。

大きな大きな音量も魅力かもしれませんが、レッスンでもステージでも、たまたま「聞こえる」のではなく、自分の意志で「聞く」ことを覚えてもらいたいなと思っています。

 

 

 

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1973年兵庫県三田市生まれ。三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師としてご家庭やホールなどをまわりつつ、ギターやピアニカ、カスタネットなど、いろんな楽器の修理もできるみたい。 楽器修理以外にもコンサートや落語などのイベント企画や進行業務と音響業務が得意科目。イベントの時に舞台袖に置いておくと全体的に役に立つ便利なナイスガイです。

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