整調、忘れていませんか？ピアノの基礎を整える大切さ

vol.2515

三田市と神戸市北区のピアノ教室・音楽教室 平瀬楽器の
ヒラセトモキです。
おはようございます！

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ピアノのメンテナンスにおいて、
多くのお客様が調律の重要性を理解して、
定期的に実施してくださっています。

しかし「整調」となると、
その存在を知らない方が
まだまだ多いのが現実です。

そして、それは私たち調律師側の案内不足も
一因だと感じています。

今日お伺いしたお客様はその好例でした。

ピアノを他の方から譲り受けて2年目という方で、
譲り受ける前にピアノを長い時間かけて
整調させていただいていました。

約1年ぶりに伺うと、
調律自体は若干くるっていましたが、
整調がしっかり施されていたおかげで、
とても弾きやすい状態でした。

改めて整調の重要性を感じました。

調律と整調を人の健康に例えるなら、
調律は「定期的な健康診断」、
整調は「人間ドック」と言えるかもしれません。

調律を通じてピアノの状態を
定期的に確認することは大切ですが、
整調によってピアノの内部動作を
根本から整えることが、
より長期的な健康を維持するために
欠かせないのです。

これは、例えば歌やダンスに
例えることもできます。

どんなに派手なパフォーマンスができたとしても、
その基盤となる体や体幹がしっかりしていなければ、
結局はうわべだけのものになります。

家の基礎工事にも似ています。
調律が壁紙や屋根瓦の色合いとすれば、
整調はその家を支える土台そのものです。

どんなに美しい外観があっても、
基礎がしっかりしていなければ
意味がありません。

それと同じように、
ピアノにとっても整調という基礎がなければ、
本来の性能や音色を発揮できないのです。

調律師でも日々の調律に追われてしまい、
整調のご案内をしないことが多いですが、
これからはしっかりと整調の重要性を
お伝えしていきたいと思います。

ピアノが生き生きと音楽を奏でるために、
整調は欠かせない作業。

ぜひ、今後は整調も一緒に考えてみてください！