何のための練習なの? 音楽とスポーツに共通する目的意識の力

   

vol.2504

三田市と神戸市北区のピアノ教室・音楽教室 平瀬楽器の
ヒラセトモキです。
おはようございます!

高校時代、吹奏楽部にいた私が
今でも心に残っている、
ある先輩からの言葉があります。

その先輩がこんな話をしてくれたんです。

 

「野球部の子たちって、
キャッチボールをしているときに
『何のためにやってるの?』って聞いたら、
きっとちゃんと答えられると思う。

走り込みをしているときも、
『何のために?』って聞いたら、
同じように答えられるだろうね。

でも、吹奏楽とか音楽をやっている人たちに
『その練習は何のため?』って聞いたら、
答えられないことが多いんじゃないかな。

何のためにスケールを練習するのか?
何のために音程を合わせる練習をするのか?

その『何のため』がないと、
ただダラダラと練習しちゃうよ。

だから、1つ1つの練習に
ちゃんと意味を考えて取り組もうね」

 

そのときは、「なるほど~」と思ったものの、
そこまで深く考えませんでした。

でも、今になってその言葉が
どれだけ重要だったのかを強く感じています。

 

 

スポーツの世界では、
根性も大切にしながら、
科学的にアプローチすることが一般的です。

たとえば、走り込みはスタミナをつけるため、
キャッチボールは肩を鍛えるためといった具合に、
練習には明確な目的があります。

でも、音楽の練習となると、
「これ、何のためにやってるんだろう?」って
具体的に考える習慣は意外と少ない気がします。

 

もちろん、あまりに目的を考えすぎて
ガチガチになってしまうと、
楽しさが失われるかもしれません。

それでも、1つ1つの練習に対して
「これは何のためにやってるんだろう?」って
考えながら取り組むことで、
結果も変わってくると思いますし、
何より自分の意識が変わるんじゃないかなと思います。

 

「マインドセットを整える」というのは
よく聞く言葉ですが、
練習をするときに
「この練習は何のためのものだろう?」という
視点を持つことも、とても大切だと
最近特に感じています。

 


 

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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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