インベンションと未知の旋律:1時間の音楽旅

   


vol.2490

三田市と神戸市北区のピアノ教室・音楽教室 平瀬楽器の
ヒラセトモキです。
おはようございます!

昨日、ピアニストの赤松林太郎さんの
新しいコンサートシリーズ「バッハのいる1時間」という
タイトルのコンサートに行ってきました。

 

今回の赤松先生が選ばれたバッハはインベンション。

最初はバッハのインベンションだけを
演奏するコンサートなのかなと思っていたのですが、
実際にはインベンションだけでなく、
バッハ意外の色々な曲が配置されていて、
非常に興味深いコンサートでした。

 

冒頭のトーク部分で赤松先生は、
「自分たちの生まれた時代の音楽が、
温度感的に一番しっくりくるはず」というお話を
されていました。

そういう意味では、昨日のコンサート会場には
バッハと同じ世代の人は誰一人いなかったわけですが、

インベンションとインベンションの間に
挟まれていた現代曲の多くは、
我々の生まれた世代に作られた曲のはずにも関わらず、
どの曲も知らない曲ばかりで、
むしろ緊張感が走る曲、演奏ばかりでした。

 

一般的にバッハオンリープログラムのコンサートとなると、
少し構えてしまうのが普通だと思います。

しかし昨夜は現代曲に挟まれたことで
バッハのインベンションがリラックスできる音楽、
心地のいい音楽に聞こえ、
時代を超えた凄さが伝わってくるコンサートでした。

 

 

我々の中では、
コンサートというのはこうあるべきだという形が
なんとなくあると思います。

しかし、それを守る必要はなく、
もしかしたら崩すことで新しいものが
見えるのかもしれません。

昨日のコンサートはそんなことを
感じさせるものでした。

 

 
 


 

The following two tabs change content below.
1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

 - コンサート