ピアノの本当のメンテナンスとは?

   

vol.2475

三田市と神戸市北区のピアノ教室・音楽教室 平瀬楽器の
ヒラセトモキです。
おはようございます!

先日、ある幼稚園のピアノの修理と調整に
伺いました。
調律はよくある仕事ですが、
修理と調整だけのお仕事って
ちょっと珍しい体験でした。

 

 

多くの方が、
ピアノの調律は毎年必要だと考えています。
実際、多くの方や施設から
毎年調律のご依頼をいただきます。

しかし、調律は音を合わせるだけの作業です。

例えば、鍵盤の感触を良くしたい、
もっと軽やかに弾きたい、
音を伸びやかにしてほしいという要望には、
調律だけでは対応できません。

このような場合には、
整調(調整)の作業が必要になります。

 

しかし、調整だけの作業というのは
ちょっとめずらしいのです。

それだけを依頼される方が少ないですし、
調律師的にもちょいと面倒な作業だから
積極的にお声掛けをすることが
少ないと思います。

だからこそ、調整の重要性を
理解していただくことが大切だなぁと思うんです。

 

 

野球選手が自身のトレーニングと並行して
道具の手入れを行うように、
ピアノの調律と調整も並行して
行うことが求められます。

 

どれだけ早く走る訓練をしても、
靴がぼろぼろだとその効果は発揮できません。

同様に、どれだけボールを上手に掴む
練習をしても、グローブの手入れが
行き届いていなければ
上手にキャッチできません。

 

ピアノも同じで、調律(トレーニング)だけでなく、
調整(道具の手入れ)も必要です。

どちらが先ということはありません。
どちらも重要であることを理解し、
適切に行うことが求められます。

 

ピアノの調律と調整を通じて、
楽器の性能を最大限に引き出し、
より豊かな演奏体験を提供することが
われわれの使命です。

ぜひ、ピアノの調整の重要性を再認識し、
楽器の手入れにも目を向けてみてくださいね。


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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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