梅雨のピアノトラブルを家庭で予防しよう!湿度管理のポイントとは?

   

vol.2252

三田市と神戸市北区のピアノ教室・音楽教室 平瀬楽器の
ヒラセトモキです。
おはようございます!

関西地方が昨日梅雨入りしました。

湿度の高い日ってジメジメして
うっとおしいですよね。

こういう湿気ってヒトの気持ちや身体だけでなく、
楽器にも影響を及ぼします。

特に自然の素材で作られている楽器には影響が大です。

ピアノやヴァイオリン、ギターなど、木製の楽器が
それに当たります。

 

というわけで今日は湿気とピアノ(楽器)の関係、
注意点、そして対策についてご紹介します。

 

 

まず、湿気がピアノに与える影響ってどんなの?って話ですが。

湿気が高い環境では、
ピアノの木材や弦、フェルトなどが膨張し、
調律の安定性に悪い影響を与えます。

特にハンマーのフェルトは湿気によって重くなり、
タッチが鈍くなりますし、音色の変化も起こります。

また、木材やフェルトのの膨張や収縮によって
鍵盤の動きが悪くなることもあります。

 

 

梅雨時に気を付けるべきポイントとして、
まずは適切な湿度管理が挙げられます。

ピアノの最適な湿度は約40〜60%と
されていますので、湿度計を使って湿度を把握し、
湿気の高い場合は除湿器を使ったり、
エアコンのドライモードを使ったりしてみましょう。

 

また、この時期は外気に湿気が多く含まれているため、
窓やドアの隙間からも湿気は否応なしに入ってきます。
できるだけ湿気の侵入を防ぐ手立てが必要です。

 

次に、日常のケアについてです。

梅雨時は特にピアノの内部の湿気対策に
注意が必要なのですが、外部にも湿気は影響します。

 

湿気が多く付着した外装には汚れが
付着しやすい状態になっています。

マメに表面の汚れを拭き取ることで
湿気を取り除いてください。

 

また、定期的な調律は欠かさず行っていただきたいのですが、
この時期は調律も不安定になるので
避けてもいいかもしれません。

梅雨明け頃を狙って今から予約しておくのが
吉でしょうね。

 

 

梅雨時の湿気によるピアノの影響は
日本にいる以上避けられませんが、
適切な対策をとることでダメージを最小限に
おさえることができます。

 

湿気によるトラブルを未然に防ぎ、
美しい音色を奏で続けるピアノに
育てて行ってくださいね!


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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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