シカとヤギの話
vol.2173
三田市と神戸市北区のピアノ教室・音楽教室 平瀬楽器の
ヒラセトモキです。
おはようございます!
—
ピアノの解体ショーをやってる時に
子供達に必ず聞くことがあります。
それは
このピアノという楽器には
動物の何かが結構たくさん使われています。
その動物って何でしょうか?
という質問です。
答えは
象の牙:象牙
羊の毛:羊毛
鹿の革:鹿革
あたりです。
子供さんなので、
ライオンの髭とか馬の爪とか
結構トンデモ回答があって
いつも面白いのですが、
今日はそんな動物の○○についてのお話。
先日グランドピアノの調律に伺った時、
ピアノのフタが閉まりやすくなっていて
指を挟むといわれました。
確かによく見るとフタを押さえている
バネが当たる木の部分が完全に露出しており
滑りやすくなっていました。
本来であれば、
そこは鹿の皮が貼ってあり、
ある程度の摩擦力でフタが落ちないように
止めているんです。
それがなくなっていたら
当然滑っちゃいますよね。
そこでこの鹿の皮をきれいに貼り直せば
おそらく落ち着くと思いますよーと提案し、
修理をさせていただくことになりました。
しかし、メーカーにパーツを注文して
届いたものを見てみると、
どうも鹿の革っぽくないんです。
で、伝票を見ると「ヤギの皮」と
書いてありました!
鹿の皮が優秀なのは
適度な油分が含まれており、
滑りやすくもなるし引っかかりやすくもなる
というところなんです。
ヤギの皮は鹿に似てるんでしょうか?
とりあえずサイズはぴったりでしたので
そのまま取り付けてその日は終わりましたが、
ヤギの皮の真価が発揮されるのは
これからしばらくたってから。
あのピアノのフタ、
バタンバタン閉まらないように
なってくれたらいいんですけどね〜。
要注目です。
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