保守点検と車検と調律と点検と

   

vol.2108

平瀬楽器のヒラセトモキです。

おはようございます!

行政関係の施設では
そろそろ来年の予算取りというのが
始まっているようで、

色んなところから見積もりの依頼を
いただく機会が多くなっています。
昨日あった某施設からのお電話も
そういったお話でした。

 

 

そこでの会話はこんな感じ。

 

先方「毎年行ってもらっている
グランドピアノの保守点検なんですが、
これって普通の調律よりも
料金が高いじゃないですか。
なんか特別なアレがあるんですか?」

 

こちら「保守点検っていうのは、
車でいう車検みたいなものです。

これをしていることで状態は
もちろんキープできますし、
保守点検契約を結んでいただいている
ところには、何かあったら駆けつけますよ、
みたいなお守りのような感じになっています。」

 

先方「それは調律とは違うんですか?」

 

こちら「車だと定期点検が調律ですね。
いや、ガソリン入れるのが調律にあたるかも。
車検とそういった作業はぜんぜん違うんです。」

 

先方「なるほど!なんとなくわかりました!」

 

 

この保守点検って、
ホールなどに置かれている
グランドピアノがメインの業務です。
まる1日もしくは2日くらいかけて
じっくりピアノの状態を
点検させてもらうのが保守点検です。

普段あまり見ることのない
ネジ一本の緩みや丁番の状態、
外装の傷、弦のサビなんかも調査し、
できることはその場で直してしまう
ピアノの総点検なんです。
この作業を定期的に行うことで、
年間通じていろいろな人が触る
ホールのピアノでも
いい状態をキープできるんです。

 

保守点検と調律ってあまり説明をしないので
違いがわからないと思うんですが、
施設の方々にもこういった説明を
きちんと行っていかないと
いけないなぁと思ったお電話でした。

いいタイミングでのお電話に感謝!

 


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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

 - 調律のこと, ピアノのこと