日本人のDNA
vol.2088
平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
—
先だって、ある音楽家の方と
お話をする機会がありました。
その方は邦楽の専門家。
我々は基本的に洋楽を扱っていますので
まったく真逆の存在になります。
邦楽って日本人が生んだ
日本人のための音楽のなのに、
実際にはなかなか日本人には
馴染めない部分ってありますよね。
しかしここ数年、
三味線で活躍される方や
和楽器をバンドで使用される方などが
増えてきています。
もちろん洋楽や洋楽器の方が
元々の母数が多いので
パワーはあるのでしょうけれども、
昔に比べると邦楽の熱が
上がってきているのを感じます。
よく楽曲研究などで、
この作曲家の生まれはこの国で
この時代はこんなことが流行っていたので
こういうダンスをしていたはず。
だからこの曲はこんな風に弾くのが
正しいと思われます、みたいな話を
よく耳にします。
これは我々日本人は
その国の生まれではないので
文化や生活など
どう考えても分からない部分が
あるんです。
それを勉強でカバーする、というような
感じです。
一方で日本の音楽は
我々の生まれたこの国で作られた
音楽です。
ですので身体の何処かには
その考え方があるはずなんですよね。
例えば音頭や民謡など、
今すぐ歌えなかったにしても
きっとそれらのDNAが
必ず眠っていると思うんです。
その証拠に海外の演奏家が演奏する
日本の音頭は民謡って
ちょっと変な感じがしませんか?
それって日本人の DNA が感じさせる
違和感だと思うんです。
これからますますグローバルな
時代になり、同時翻訳等のアプリも
どんどん洗練され、
言葉の壁がなくなっていく
時代が来ます。
しかしそれでもDNAというのが
ずっとつきまとうのかなと思うんです。
日本人としてのDNA、
海外生まれのDNA、
どちらがいいとかどちらが悪いとか
そういう話ではなく、
大切にしていきたいものは
明確にしておきたいですよね
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