調律だけではありません!
vol.1970
平瀬楽器のヒラセトモキです。
おはようございます!
—
ピアノの調律師って
調律をしているだけの人と
思われがちなのですが、
実際はそうではなくて
ピアノの内部を
ごそごそ触っていたりします。
例えば鍵盤の高さや深さ・重さなんかを
揃えていくことで
88本の鍵盤が均一のタッチで弾けるようになります。
というか均一のタッチでないと弾きにくいんです。
で、こういう作業って、
ある意味調律よりも大事だったりするんですよね。
しかし一般の家庭では
どうしても調律が優先されるので、
調律をする人というイメージで見られがちです。
というのも、年に1度お伺いするだけでは
調律の作業を行ってほぼ時間切れ
というのが多いんです。
もちろんたくさん時間をかけて
作業させていただければ1番良いのですが、
作業するという事は
それだけ料金が発生するということになります。
例えば1時間半の作業の中で
調律を60分で終え、
残り30分をタッチの調整に
使うことができれば
とても効率が良いと思うんです。
しかしたいていの一般家庭の場合
60分では調律終わることができないくらい
ぐちゃぐちゃにみだれていることが多く、
どうしても調律中心になっているんですよね。
昨日お伺いしたご家は
前回からちょうど1年ほど経っていたのですが
調律のくるいがあまりありませんでした。
ですので調律が大体50分位で終わり、
残りの時間をタッチの調整にあてることが
できました。
ばらばらになっていて弾きにくい鍵盤の深さを
合わせていく作業を約40分ほど。
もちろんたった1回で全部バッチリ
収まるわけではありません。
でも、少しずつでも
こうやって時間をかけていくことが
重要だと思うんです。
というわけで、調律師って調律だけ、ではなく
調律もやっているんだなぁという
目で見てもらえれば幸いです笑
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