ピアノも体調も日々の管理が超重要

      2022/03/08

vol.1898

平瀬楽器のヒラセトモキです。

おはようございます!

とりあえず毎年調律をしておけば
ピアノは大丈夫、
なんて我々調律師も言いがちなのですが、
実際はそうではありません。

使われているご家庭での
日々の管理こそが重要なんです。

 

 

 

例えばみなさんの生活されているお部屋。

外が寒すぎる時って
空調が効きにくかったりしませんか?

その時のために
厚手のカーテンをしたり、
簡易の二重窓を設置したり
といろんな工夫をされていると思います。

 

そういうのと同じで、
ピアノも温度・湿度の影響によって
内部が大きく動くので、
色々と対策をしていただきたいんです。

 

 

今日伺ってきた某施設のピアノ。
空調がすとてもよく効くお部屋に
置いてあります。

特に冬場はすぐに暖かくなり、
使われる方にとっては
良いお部屋なのですが、
急激な温度変化に弱いピアノにとっては
最悪のシチュエーションです。

 

以前から鍵盤を押さえても
鳴らない場所があるという
トラブルが続いていたのですが、

今日本腰を入れて見させていただくと、
全体的にネジがゆるゆるに
なっていました。

 

これは大きな温度変化により
内部の木材が痩せてしまい
ネジが緩んでしまったんです。

空調に近い位置の低音側なんかは
ほんとにユルユルになっていて、
これまでよく付いてくれてたな
という感じです。

 

 

調律の時に
そういったトラブルは
少しずつ直していくのですが、

やっぱりなんといっても
日々のお手入れが重要です。

 

血圧で病院にかかっていても
先生は普段の食生活を
チェックされますよね。

 

それと同じで調律師は
調律で伺った日のタイミングでしか
物事を判断できません。

それまでの間の管理は
持ち主の方に委ねられてしまいます。

 

日々の食事で体が作られるのと同じで、
日々の管理でピアノは出来上がります。

温度や湿度の変化に少しだけでも
意識を向けていただけると、
ピアノは今よりもいい状態に
なると思います。

ぜひともよろしくお願いいたしますね。

 

 


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1973年兵庫県三田市生まれ。 三田市と神戸市北区で音楽教室と楽器販売を行う平瀬楽器の経営者。ピアノ調律師として一般のご家庭や施設・ホールなどをまわりつつ、店頭ではピアニカやエレキギター、カスタネット、大太鼓など、いろんな楽器の修理もやっちゃう楽器の専門家。 その他にコンサートや落語などのイベント企画、台本作成・進行などのディレクション業務、音響業務・コンサートの配信業務なども得意科目。 企画段階から本番の進行まで、イベント全体をまるっとマネジメントできるのが強み。イベント開催時の参謀役として置いておくときっとお役に立てるナイスガイです。 2013年からYouTube、2021年からはtiktokもスタート。2021年配信専門部門「HG動画配信サービス」を立ち上げる。2022年7月には兵庫県で初となる「音楽特化型放課後等デイサービス・さんかく」を開所した。

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